バスクリン

株式会社バスクリンについて

株式会社バスクリンは、東京都千代田区に本社を構える日本の入浴剤メーカーであり、1972年に登場した「バスクリン」をはじめとした多様な製品を展開しています。元々は1897年に創業し、1996年に経営危機を迎えた後、2006年に分社化を行い、2008年には独立した企業となりました。親会社はアース製薬で、入浴剤と美容ケア製品を中心に多くのヒット商品を生み出しています。企業のスローガン「健康は、進化する。」を掲げ、常に顧客のニーズに応える商品開発に注力しています。

歴史と沿革

バスクリンの起源は1897年にさかのぼります。当初は津村順天堂が「浴剤中将湯」を発売したことから始まりました。この製品は、余った生薬を用いて作られたもので、入浴を通じて身体を温める効果がありました。その後、1930年にバスクリンが誕生し、芳香成分を加えて多くの人々に親しまれるようになります。しかし、1945年の戦後には原料不足などから生産が停止したものの、1950年には再開され、その後80年もの間愛され続けるロングセラー商品となりました。

1972年には、国内初の浴槽洗浄剤「バスピカ」を発売。これも高い人気を誇りましたが、会社は経営の多角化によって業績が悪化し、1996年には特別背任事件が発生。そのため、事業を整理し、2006年には家庭用品事業を分社化し、新たに設立した株式会社ツムラライフサイエンスが家庭用品事業を引き継ぎました。2008年にはWISE PARTNERSの支援で独立し、株式会社バスクリンへと商号を変更。企業としての自立を目指しました。

製品ポートフォリオ

バスクリンは、入浴剤だけでなく幅広い製品を展開しています。主力商品である「バスクリン」は、様々な香りや成分を持ち、健康をテーマにした製品ばかりです。2018年には「きき湯」がパッケージをリニューアルし、発泡タイプの入浴剤としても人気を集めています。また、育毛剤やスキンケア製品もラインナップに加わり、消費者のニーズに応えています。

バスクリンは新製品の開発だけでなく、既存製品の改良にも力を入れており、養生やリフレッシュを目的とした入浴剤は幅広い層に受け入れられています。2021年には「ソフレ」というシリーズが登場し、肌に優しい成分を配合した製品を展開しました。

マーケティング活動

広報活動にも力を入れており、テレビCMやSNS等を通じてブランドの認知度を高めています。特に、女優の松下由樹を起用したCMや、ダンスなどを取り入れた楽しい広告が人気です。また、顧客とのコミュニケーションを重視し、商品に対してフィードバックを募る取り組みも行っています。

まとめ

株式会社バスクリンは、1897年に創業し、長い歴史の中で入浴剤のトップブランドに成長してきました。企業理念である「健康は、進化する。」を基に、ユーザーに愛される製品を日々開発し続けています。今後も独自の技術やアイデアを駆使し、さらなる成長を目指す企業として注目です。

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