バス・ストップ (平浩二の曲)

バス・ストップ

「バス・ストップ」は、1972年9月1日に平浩二によってリリースされた楽曲で、彼のキャリアにおいて初の大ヒット曲となりました。この曲は、オリコンヒットチャートで最高11位を記録し、累計セールスは220,000枚に達し、最終的にはミリオンセラーに。1972年から1973年の間には、有線放送でのリクエストで第1位を獲得するなど、広く親しまれました。

この曲の舞台は渋谷駅東口にあるバスターミナルで、平浩二の歌声とともに、多くの人々の記憶に残る風景となりました。また、1982年には明治製菓の「明治チョコレート キュービィカット」のCMソングとしても使用され、新たな再レコーディング版が発売されています。

エピソード

「バス・ストップ」を世に送り出した際、平浩二のプロデューサーである村上司は、彼のファルセットを特に重視しました。実際、アメリカのプラターズのヒット曲『オンリー・ユー』がアイデアの源となり、曲の作成が行われました。平浩二も自身の声にシンクロした楽曲をもらい、レコーディングには期待が込められていました。

しかし、実際のレコーディングでは「♪バスを～」から入る曲の導入部の重要性が指摘され、スタッフから厳しい指導を受けることになりました。「この曲は「♪バスを〜」の「を」をファルセットで歌うことが鍵だ！その「を」が曲の命なんだ！」と言われ、何度も録り直しを行ったそうです。こうした熱心な姿勢が、名曲の完成に繋がったのです。

収録曲

1. オリジナル版（1972年9月1日発売／SN-1270）
- バス・ストップ（3分28秒）
作詞：千家和也／作曲・編曲：葵まさひこ
- 涙になるばかり（2分46秒）
作詞：有馬三恵子／作曲・編曲：曽根幸明

2. 再レコーディング版（1982年10月1日発売／L-1613）
- バス・ストップ（3分29秒）
- 夢物語（3分33秒）
※全曲作詞：千家和也／作曲・編曲：葵まさひこ。楽曲の版権は渡辺音楽出版に所在します。

タイアップ

• - 1982年：明治チョコレート

カバーアーティスト

「バス・ストップ」は多くのアーティストによってカバーされています。特に、1992年にはプリシラ・チャンが広東語でカバーし、同年の十大中文金曲にも選ばれました。また、米米CLUBのライブビデオに収録されたり、髙橋真梨子のカバーアルバムにも収録されています。

このように、「バス・ストップ」は平浩二にとっての代表作としてだけでなく、日本の音楽界においても記憶に残る重要な楽曲となっています。

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