バソト国民党

バソト国民党（BNP）

バソト国民党（Basotho National Party, BNP）は、レソトの政党です。1956年にレアブア・ジョナサンによってバストランド国民党として設立されました。ジョナサンは後にレソトの初代首相となっています。

歴史

ジョナサンが首相を務めていた1965年の総選挙でBNPは第一党となりました。しかし、1986年にジャスティン・レハンヤ軍司令官による軍事クーデターが発生し、BNPを含むすべての政党の活動が禁止されました。

1993年の民政移管後に行われた総選挙では、BNPは得票率22.6%にあたる12万686票を獲得しましたが、小選挙区制が採用されていたため、議席を得ることができませんでした。この選挙では、ライバルであるバソト会議党（BCP）が国民議会の全65議席を独占しました。

1998年の総選挙でも同様に苦戦し、得票率24.5%を得たものの、獲得できた議席はわずか1議席にとどまりました。BNPは比例代表制の導入を強く主張し、その結果、2001年に下院関連法が改正され、小選挙区80議席、比例代表40議席の小選挙区比例代表並立制が導入されました。

1999年の党大会では、1986年のクーデターを主導し、軍政の代表者であったジャスティン・レハンヤが党首に選出されました。2002年5月25日に行われた総選挙で、BNPは得票率22.4%を獲得し、比例区で21議席を得ました。しかし、その後党内抗争が激化し、党組織が弱体化したこともあり、2007年2月17日に行われた総選挙では、わずか3議席を獲得するにとどまりました。

BNPは、レソトの政治において重要な役割を果たしてきましたが、その歴史はクーデター、選挙制度の変更、党内抗争など、多くの困難に満ちています。

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