バックカントリースノーボード

バックカントリースキーとバックカントリースノーボード

バックカントリーでのスキーやスノーボードは、人工的に整備されたリゾート地ではなく、自然の山々を滑るスタイルが特長です。このスタイルは未整備な雪の上を自由に滑ることができ、滑走コースを自分の好きなように設定できるため、多くの人々に魅力を感じさせています。

アクセスと活動内容

バックカントリースキーとスノーボードでは、雪山へのアクセスは徒歩、リフト、車両、あるいはヘリコプターを活用することが一般的です。そして、リゾートエリアの外、すなわちオフピステを滑ることで、より自然な雪の感覚を楽しむことができます。しかし、こちらのエリアは管理が行き届いていないため、滑走する際には特に高度な技術や安全に関する知識が必要となります。例えば、雪崩のリスク評価や応急手当、適切な装備を揃えることが不可欠です。このため、バックカントリーはビッグマウンテンやエクストリームスノーボードとも言われることがあります。

日本においては、比較的標高が低く、新雪が多く、都市部からのアクセスも容易なため、外国人観光客からも人気を集めています。

使用する用具

バックカントリーに必要な道具は、雪山登山に使用するものとほぼ同様です。

• - スキーやスノーボード: スノーボードは一般的に深雪に浮きやすい設計となっており、通常のボードでも問題なく使用できます。積雪状況に応じて、ビンディングの位置を調整することで、さまざまな条件に対応できるでしょう。また、深雪専用のボードも販売されています。

• - スノーシューや輪かんじき: 雪の上を歩くための具具合で、ヒールリフター機能が搭載されたモデルを選ぶと登高がしやすくなります。

• - ストック: 伸縮式のストックが一般的で、滑走中にはスノーボード使用者はあまり使わないことが多いですが、大きなバスケットをつけることで、深雪の中でも使用しやすくなります。

• - ウェア: 冬山に適した機能性を持つウェアが必要です。汗を逃がし、体温調節ができるようにレイヤリングが大切です。アウターウェアには通気口があるものが望ましいです。また、ゴーグルや手袋、ニットキャップの予備を持っていると安心です。

• - バックパック: スキーやスノーボードをしっかりと固定できるタイプのバックパックが必要で、行程に適したサイズのものを選ぶことが大切です。

• - ビーコン、プローブ、シャベル: 雪崩に遭った場合に備えた最低限のサバイバル装備です。

安全性への注意

バックカントリーでの滑走は楽しい一方で、危険が伴います。雪が緩くなりがちな場所では、雪崩が発生する可能性があります。また、樹木などの障害物との衝突や視界不良による道迷いも懸念材料です。これらのリスクを減らすためには、積雪状況を確認するためのテストを行ったり、位置情報が分かるビーコンを携帯したり、現地の専門ガイドと共に行動することが有効です。

最近では、バックカントリー活動に伴う遭難事件も増加しており、多くの自治体が救助活動の保険負担について警鐘を鳴らしています。このような状況を踏まえ、安全第一で行動することが望まれます。

もう一度検索