バックブリーカー

バックブリーカー（Backbreaker）

バックブリーカーは、プロレス技の一つであり、相手の背骨にダメージを与えることを目的とした技の総称です。この技は「背骨折り」とも呼ばれ、元々はストレッチ技としての役割を持っていました。

概要

バックブリーカーは、基本的に相手の背骨を自分の体を支点として反り上げる継続型と、相手の背中を自分の体の一部（しばしば膝）にぶつける単発型に大別されます。この技を多用するレスラーとしては、ロデリック・ストロングが知られ、「ザ・メサイア・オブ・ザ・バックブリーカー」や「ミスター・バックブリーカー」といった異名を持つほどです。

かけ方

基本的なバックブリーカーのかけ方は、自分の片膝をマットに着け、その膝の上に相手を仰向けに乗せ、膝頭を相手の背中や腰に当てます。そのまま、両手で相手の体を押さえつけて反り上げる動作が中心です。この形に近い派生技として「ジャイアント・バックブリーカー」や「サーフボード・ストレッチ」などがあります。単発型では、膝に背中をぶつけることで衝撃を与える技が一般的ですが、この場合も膝を用いる点が共通しています。

派生技

バックブリーカーには多くの派生技があります。ここではいくつかの代表的な技を紹介します。

継続型の派生技

1. アルゼンチン・バックブリーカー
アントニオ・ロッカが創始した技で、相手を肩の上に載せて反り上げるスタイル。相手を弓なりに反らせることで背中に負担をかけます。

2. カナディアン・バックブリーカー
ユーコン・エリックによって考案されたこの技は、両手で相手をクラッチし、相手の背中を自分の肩に担ぎ上げた状態で上下に揺するものです。

3. ハイジャック・バックブリーカー
相手を背中合わせに吊り上げ、自分の頭を押し当ててダメージを与える技。大型選手によく使用される技です。

4. ジャイアント・バックブリーカー
ジャイアント馬場のオリジナル技で、コブラクラッチを極めた状態で相手をマットに倒し、その背中を自身の膝で押さえつけます。

単発型の派生技

1. シュミット式バックブリーカー
立っている相手を持ち上げ、そのまま膝に叩きつけるスタイル。この技は後々さまざまなレスラーに使用されています。

2. ワンハンド・バックブリーカー
片膝を立てて相手を持ち上げ、そのまま膝に叩き落とします。使用には高いテクニックが要求される難易度の技です。

3. チョークスラム・バックブリーカー
相手を持ち上げて背中を膝に叩きつける方法で、非常に効果的な技となります。

結論

バックブリーカーはその基本形から多くの派生技が生まれており、プロレスのさまざまなシーンで活躍しています。これらの技は、選手の体力やテクニックに依存する部分が大きく、それぞれのスタイルに合わせた使い方が求められます。各レスラーの個性が光るこれらの技を通じて、プロレスの魅力が一層引き立つことでしょう。

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