バッファロー (ニューヨーク州)

バッファロー市

概要

バッファロー（英: Buffalo）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州に位置するエリー郡の都市であり、ニューヨーク州内で2番目に多い人口を有し、2020年のデータで27万8349人が暮らしています。バッファローはカナダとの国境に近く、都市圏全体では約112万人が住む地域です。五大湖の一つであるエリー湖の東端に位置し、ナイアガラ川の始まりでもあります。このため、バッファローはアメリカ側のナイアガラ滝観光の重要な拠点としても知られています。

歴史

バッファローの歴史は1758年にフランス人が最初の入植地を築いたところから始まります。その後、1789年にアメリカ独立戦争の退役兵が入植し、地域の発展が始まりました。エリー運河が1825年に開通し、商業活動が活発化するにつれて人口も急増し、1832年には市に昇格しました。奴隷解放運動の時代には「地下鉄道」の終着点としても重要な役割を果たしました。

1875年には、全米で3番目に古い動物園であるバッファロー動物園が開園し、1895年にはアダムス発電所が完成しました。これにより、バッファローは工業都市へと発展する原動力にもなりました。20世紀の初頭には、イタリアやドイツ、アイルランドからの移民が増し、人口が50万人を超えるまで成長し、アメリカの主要都市の一つとして位置づけられました。

地理

市はエリー湖の東端にあり、緯度42度54分17秒、西経78度50分58秒に位置しています。面積は136.0平方キロメートルで、その22%以上が水域です。冬季は寒冷で、年間の降雪量が244.1cmに達することから、湖水効果雪の影響を強く受けています。

産業

バッファローはナイアガラ川の水力を利用した工業が盛んであり、20世紀初頭には鉄鋼業や製粉業が発展しました。現在は他の産業も見受けられますが、かつての盛況は落ち着き、治安や市街地の状況改善への取り組みが続いています。

交通

バッファローにはバッファロー国際空港があり、国内外の多くの便が運航しています。また、アムトラックのバッファロー・エクスチェンジ通り駅からは、トロントとニューヨークを結ぶ列車が停車します。市内交通はナイアガラ・フロンティア交通局が運営するバスとライトレールが利用されています。

大学

バッファローにはニューヨーク州立大学バッファロー校やカニシャス大学などの教育機関があり、教育・医療の中心地としても知られています。

スポーツ

スポーツの面では、NFLのバッファロー・ビルズやNHLのバッファロー・セイバーズが本拠地となっています。また、かつてはNBAのバッファロー・ブレーブスが存在していましたが、1978年にサンディエゴへ移転しました。

治安と特徴

バッファローは近年、治安の改善が進んでいるものの、地域によっては注意が必要です。特に中心部では、過去の事件や技術、経済の変化により、市街地が荒廃する場面も見られます。しかし、全米で最もフレンドリーな都市としても名を馳せており、観光客にも親しまれています。

姉妹都市

バッファローは、日本の金沢市をはじめとした多くの国々の都市と姉妹都市関係を築いており、国際交流も活発です。

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