バッファロー・スプリングフィールド

バッファロー・スプリングフィールド

バッファロー・スプリングフィールド（Buffalo Springfield）は、1966年4月にアメリカ・ロサンゼルスで結成されたロックバンドです。短い活動期間の中で、彼らは多様な音楽スタイルを融合させ、個性的なメンバー同士の相互作用により、質の高い楽曲を生み出しました。しかし、メンバー間の不和、特にスティーヴン・スティルスとニール・ヤングとの対立が続き、1968年5月に解散に至りました。

結成の背景

1965年、スティーヴン・スティルスとリッチー・フューレイは、カナダのオンタリオ州でオウ・ゴー・ゴー・シンガーズというグループとして活動していました。その際、地元のギタリスト・ニール・ヤングと出会うことになります。その後、オウ・ゴー・ゴー・シンガーズが解散した後、スティルスはカリフォルニアに移住し、現地での活動を続けていました。やがて彼はフューレイを呼び寄せ、再び2人の活動が始まります。

ニール・ヤングは、バンド“マイナー・バーズ”から脱退した後、スティルスと再会するためカリフォルニアに向かいます。そして、偶然にもサンセット大通りでその再会が実現。

さらに、ドラマーとしてデューイ・マーティンが加わり、最終的に4人のメンバーが揃います。バンド名は、彼らが集まって住んでいた場所の近くにあった道路工事用のスティームローラーのメーカー名に由来しています。このようにしてバッファロー・スプリングフィールドが誕生しました。

デビューと初期の活動

彼らは1966年4月11日にハリウッドのナイトクラブ「トルバドール」でデビューし、すぐに各地で演奏を行いました。特に、ウィスキー・ア・ゴーゴーでの演奏は評判を呼び、レコード会社からの関心を集めることになります。

アトランティックレコードとの契約を結び、ファースト・アルバム『バッファロー・スプリングフィールド』を1966年12月にリリース。シングル「フォー・ホワット・イッツ・ワース」は特に注目を浴び、その商業的成功につながりました。この曲は1967年に入り、アメリカの音楽シーンでも大ヒットしました。

解散とその後

しかし、メンバーたちの不和や麻薬の問題が影響し、1968年には再びトラブルが発生。パーマーが逮捕されたことをきっかけに、バンドは徐々に崩壊していきます。最終的に、1968年5月5日のコンサートをもって解散が決定しました。

その後、メンバーたちは各々のソロ活動に入ることになります。スティルスとヤングはCSN&Yを結成し、フューレイはポコを活動するなど、異なる道を歩むことになります。

再結成

2010年には、ヤング、スティルス、フューレイの3人が42年ぶりにステージに立つ機会がありました。このコンサートは、Folk School Benefit Concertの一環として行われ、再び彼らの名を音楽界に轟かせる出来事となりました。

バッファロー・スプリングフィールドの短い活動期間はありましたが、彼らが音楽シーンに与えた影響は計り知れません。音楽の歴史に名を刻む存在として、今でも多くのファンに愛されています。

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