バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海

バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海

『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』は、2003年12月5日にバンダイナムコエンターテインメントからリリースされた、ニンテンドーゲームキューブ専用のRPGです。この作品は、エンターテインメント業界内での期待を集め、幻想的なストーリーと独特の戦闘システムが評価されています。

概要

本作は、旧ナムコ名義としてはゲームキューブ向けの最後のソフトであり、モノリスソフトとトライクレッシェンドが開発を担当しました。ディスクは2枚組で構成され、プレイヤーを驚かせるストーリー展開が特徴です。ゲームキューブの中でも数少ない大作RPGとして注目を浴び、発売前から多くのファンに期待されました。

結果として、発売国では一定のヒットを記録し、ゲームキューブの新作タイトルとしては3位の売上を達成しました。続編となる『バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子』は2006年にリリースされ、当初はニンテンドーDSにも新作が計画されていましたが、開発は中止されました。しかし、20周年を迎える2023年には、『バテン・カイトス I＆II HD Remaster』としてNintendo Switchにて新たに発売され、一層の注目を集めました。

ストーリー

物語は、長い歴史の中で邪神との戦いに勝利した人々に始まります。彼らは邪神を「エンド・マグナス」というカードに封印しましたが、世界はその血によって荒廃しました。その後、人々は広大な空に希望を見出し、「こころの翼」と呼ばれる大きな羽を持つ存在へと進化しました。現在、浮遊大陸とそれを治める国家が共存し、平和な日々を過ごしていましたが、帝国アルファルドの皇帝ゲルドブレイムは再びエンド・マグナスを手に入れようと企んでいます。

主人公のカラスはつらい過去を抱え、生き別れた家族の仇を追っています。彼は月騙しの森でモンスターに襲われ、そのまま倒れてしまうが、そこで目を覚ました時、自身についている精霊の記憶を失ったことに気が付きます。物語は彼と精霊の旅を描いています。

ゲームシステム

マグナス

本作の戦闘システムは、マグナスと呼ばれるカードを駆使して進行します。マグナスは物体の本質を封じ込めたカードで、ゲーム内ではあらゆるキャラクターがマグナスを使用し、必要に応じて元の形に戻して利用します。マグナスは時間によって変化しますが、基本的に使用しなければ消失することはありません。

戦闘

戦闘はターン制で、マグナスを選択するカードバトル形式です。プレイヤーは各キャラクターが持つマグナスを利用して行動を決定し、攻撃ターンでは次々とマグナスを選択し連続したアクションを行うことが可能です。特定の組み合わせを行うことで「SPコンボ」が発生し、新しいマグナスを獲得することができます。

登場キャラクター

主人公カラス

カラスは本作の中心キャラクターで、特異な境遇を持つ18歳の少年です。彼は右側の「こころの翼」を持ち、復讐のために旅を続けています。厳しい状況の中で成長する彼の姿は物語を一層引き立てます。

シェラ

カラスの旅の相棒として登場するシェラは、優しさと勇気を備えた少女です。彼女はエンド・マグナスの復活を阻止するため、カラスと共に戦います。

他にも多彩なキャラクターが登場し、それぞれの個性や背景が物語に彩りを加えています。

まとめ

『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』は、独創的なゲームシステムと魅力的なストーリーでプレイヤーを引き込む作品です。リマスター版のリリースに伴い、新たなファン層も獲得し、今後の展開に期待が寄せられています。

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