ババ抜き

ババ抜き (Old Maid)

ババ抜きは、複数人で遊ぶトランプゲームで、ジョーカーを使用するのが特徴です。このゲームは、プレイヤーが同じ札を揃えて捨てていき、最後にジョーカーを持っている者が敗者となります。

概要

このトランプゲームは、通常53枚のカードを用いてプレイします。基本的なルールにおいては、あまり多くのローカルルールは存在しませんが、3人以上のプレイヤーがいるとより楽しめます。なぜなら、2人でプレイすると、相手が持っているカードが見えてしまうため、ゲームが単調になってしまうからです。

遊び方

基本ルール

ゲームを始める前に、ジャンケン等で「親」を決定します。親はカードをシャッフルした後、各プレイヤーに均等にカードを配ります。この際、カードは全て伏せたままで配布されます。

プレイヤーは、自分の手札を確認し、同じ札が2枚揃った場合には場に捨てます。この時、手札がなくなったプレイヤーは勝ち抜けとなります。その後、手札が残っているプレイヤーは、親の左隣の人が右隣の人の手札から1枚選んで引くことになります。その際、引いたカードに対して同じ札があればペアを組んで捨て、無ければそのカードを手札に加えます。

この流れは時計回りに続き、各プレイヤーは順番に右隣の人から1枚ずつカードを引いていきます。ただし、右隣の人が上がった直後の番にはパスとなり、何も引かずに次のプレイヤーに順番が移ります。手札を減らしていく中で、誰かが手札を完全に使い切った時点で勝ち抜けとなり、最後まで手札にカードを残した者が負けとなります。

歴史

ババ抜きというゲームの起源には多くの異説が存在します。元々はジョーカーを加えずに、クイーンカードの1枚を抜いて51枚で行っていました。この形でのゲームは、古い記録にも多く見られます。「Old Maid」という名称は、残ったクイーンが仲間を持たず孤独であることに由来しています。日本においては、1907年に出版された『世界遊戯法大全』で「お婆抜き」という名称で紹介されています。

さらに、このゲームには派生したバリエーションがあります。「ジジ抜き」では、クイーンではなくランダムに選ばれた1枚を抜いてプレイします。この場合、残るカードは誰にも分からないため、最終局面まで結果が予測できません。また、「ジジババ抜き」など、ジョーカーを加えた別の遊び方にも派生しています。

比喩としての用法

ババ抜きは、運悪く悪い物を持ち続け損害を被る状況を表現する際にも使用されることがあります。特に「ババを引く」といった表現は、ネガティブな結果を受け入れなければならないことを示す際に一般的に使われます。このように、ババ抜きはゲームだけでなく、日常会話の中でも比喩的に用いられることがあります。

関連項目

• - トランプ
• - ジジ抜き
• - カードゲーム

以上のように、ババ抜きはシンプルでありながら、プレイヤー同士の心理戦も楽しめるゲームです。ぜひ、友人や家族と共に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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