バファリン

バファリン

バファリンは、日本のライオン株式会社が製造販売している解熱鎮痛薬のブランドです。元々はアメリカのブリストル・マイヤーズ社が開発したもので、1963年からライオンが販売を開始しました。

特徴

バファリンの最大の特徴は、胃への優しさです。これは、有効成分であるアスピリン（アセチルサリチル酸）を、緩衝制酸剤（ダイアルミネート）で包み込むことで、胃への刺激を軽減する工夫がされているためです。アスピリンは、効果的な解熱鎮痛成分ですが、胃を荒らすという副作用があります。バファリンは、この副作用を軽減することで、より多くの人が安心して服用できるように設計されています。

長年にわたり、バファリンは「胃にやさしく、速く効く」ことを広告でアピールしてきました。アスピリンとアルミニウム・マグネシウムという比較的古典的な成分を使用しているため、製造コストを抑えることができ、その結果、販売価格も安価に設定されています。また、成分が広く知られていることから、公共施設や航空機の機内サービスなどにも常備されていることがあります。

日本での展開

日本でのバファリンは、ライオンがブリストル・マイヤーズ社から技術導入して販売を開始しました。その後、製造はライオン、販売は万有製薬（現MSD）という体制を経て、現在はライオンが製造販売を一貫して行っています。2007年には、中国を除くアジア・オセアニア地域における商標権をブリストル・マイヤーズ社から譲り受け、グローバル展開も進めています。

TVCMも印象的で、「♪頭痛にバファリン～」というサウンドロゴは、多くの人に親しまれています。過去には、「バファリンの半分はやさしさで出来ています」というキャッチコピーも有名でした。

製品ラインナップ

バファリンは、時代とともに様々なニーズに応えるため、製品ラインナップを拡充してきました。

バファリンA: 基本となるアスピリン配合の解熱鎮痛薬
バファリンルナ: アセトアミノフェンとイブプロフェンを配合し、生理痛にも効果を発揮
バファリンプレミアム: イブプロフェンを主成分とし、速効性と鎮痛効果を追求
バファリンEX: ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合した、バファリン初の【第1類医薬品】
バファリンライト: アスピリンの配合量を抑え、よりマイルドな効き目を実現
バファリンかぜEX: かぜの諸症状に効果を発揮する総合感冒薬

この他にも、小中学生向けの「バファリンジュニア」シリーズや、乗り物酔い止めなど、様々な製品が展開されています。

近年の動向

近年では、解熱鎮痛薬市場において、様々な処方や剤形の製品が登場しています。バファリンも、時代のニーズに合わせて製品改良を重ねています。2018年には、TVCMのメッセージを刷新し、サウンドロゴの使用を一時的に停止しましたが、2021年には再びサウンドロゴが復活するなど、ブランドイメージの再構築も図られています。

バファリンは、長年の歴史の中で、日本の家庭に欠かせない解熱鎮痛薬としての地位を確立してきました。これからも、人々の健康な生活をサポートするブランドとして、進化を続けていくでしょう。

医療用医薬品

医療用医薬品として、以下の製品がエーザイ株式会社から販売されています。

バファリン配合錠A330
バファリン配合錠A81

外部リンク

バファリン ブランドサイト
医療用医薬品「バファリン81mg錠」「バファリン330mg錠」の販売について（ライオン株式会社）
* 医療用医薬品「バファリン81mg錠」「バファリン330mg錠」の販売について（エーザイ株式会社）

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