バラライカ (曖昧さ回避)

バラライカ (Balalaika)

バラライカは、ロシアを代表する民族楽器であり、その独特な三角形の胴体と明るい音色が特徴です。しかし、「バラライカ」という言葉は楽器以外にも様々な意味で使用されています。本稿では、バラライカという言葉が指し示す様々な事物について解説します。

1. ロシアの弦楽器としてのバラライカ

バラライカは、一般的に3本の弦を持つ撥弦楽器です。その起源は18世紀に遡るとされ、農民の間で愛好されていました。19世紀には、ヴァシーリー・アンドレーエフによって改良され、オーケストラで使用されるようになり、ロシアを代表する楽器として世界的に知られるようになりました。現在では、様々なサイズと音域のバラライカが存在し、アンサンブルやソロ演奏で幅広く使用されています。

2. バラライカを冠する作品、愛称

2.1. カクテル

ウォッカをベースとしたカクテルにも「バラライカ」という名前のものがあります。ホワイトキュラソーとレモンジュースを加えて作られ、そのシャープな味わいが特徴です。

2.2. 音楽作品

月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)のシングル曲として「バラライカ」という楽曲が存在します。この曲は、アニメのテーマソングとしても使用され、幅広い世代に親しまれています。
アレクサンドル・パナヨートフの楽曲にも「バラライカ」という曲があります。彼のディスコグラフィで確認できます。

2.3. お笑いグループ

かつてプロダクション人力舎に所属していたお笑いグループにも「バラライカ」という名前のグループがありました。どのような活動をしていたのか詳細は不明です。

2.4. 映画

1929年のフランス映画「Nuits de princes」（邦題：バラライカ）が存在します。ジョゼフ・ケッセルの小説『朝のない夜』を原作とした作品です。

2.5. ブラック・ラグーン

漫画『ブラック・ラグーン』に登場する架空の人物「バラライカ」は、ホテル・モスクワを率いる女ボスです。元ソ連軍人で、顔に大きな火傷の痕があるのが特徴です。

2.6. 軍事

デルタ翼の戦闘機MiG-21やSu-9に、ソ連空軍のパイロットが「バラライカ」という愛称を付けていました。機体の形状がバラライカに似ていることが由来と考えられます。
第二次世界大戦中、ドイツ軍兵士がソ連軍のPPSh-41短機関銃に対して「バラライカ」という愛称を用いていました。これは、PPSh-41の発射音がバラライカの音色に似ていると感じられたため、または形状が似ていたためと言われています。


このように、「バラライカ」という言葉は、楽器から派生して様々な分野で使用されています。それぞれの分野で異なる意味を持つため、文脈に応じて適切な解釈をする必要があります。

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