バランス・オブ・パワー (アルバム)
エレクトリック・ライト・オーケストラ（ELO）は、1986年にアルバム『バランス・オブ・パワー（Balance Of Power）』を発表しました。1983年の『シークレット・メッセージ』以来、3年ぶりのスタジオ・アルバムです。
レコード会社との契約問題などが重なり、ELOの活動は停滞していました。実質的にこのアルバムが、一旦の活動休止前最後の作品となります（その後、2001年に『ズーム』がリリースされ、活動を再開）。
メンバーは、ジェフ・リン、ベヴ・ベヴァン、リチャード・タンディーの3人のみ。ケリー・グロウカットは既に脱退していました。前作までのようなバンド・サウンドは影を潜め、シンセサイザーを主体とした、ポップで簡潔な楽曲が中心となっています。
特徴としては、ELOのトレードマークだったハイトーン・コーラスが減少し、ドラムマシンの使用が顕著になった点が挙げられます。ベヴ・ベヴァンのドラム演奏を聴ける機会は減っています。また、歌詞のテーマとして男女間の不和を扱った曲が多いことも特徴です。
制作はバハマや西ドイツで行われ、1985年にはほぼ完成していました。しかし、レコード会社の変更やジェフ・リンの意向により、ミュージック・ランド・スタジオで改変作業が行われ、1986年にリリース版として発表されました。
お蔵入りになった1985年版には、「イン・フォー・ザ・キル」や「ディスティネイション・アンノウン」といった楽曲が収録されていました。これらの楽曲の歌詞は、マネジメントやレコード会社、音楽産業への批判を含んでいたため、発売が見送られたという説があります。ただし、レコード会社は85年版の存在を把握していなかったという説も存在します。
2007年にはリマスター盤が発売され、未発表曲やシングルB面曲がボーナストラックとして追加収録されました。これらの楽曲の多くは、未発表の1985年版に収録されていたものとされています。
ヘヴン・オンリー・ノウズ - Heaven Only Knows
SO・シリアス - So Serious
シングルカット。
哀しみの地平線 - Getting To The Point
シングルカット。2001年に「オールライト」がリリースされるまで、ELO最後のシングルでした。ELO作品として初めてサックスがフィーチャーされています。
シークレット・ライヴス - Secret Lives
イズ・イット・オールライト - Is It Alright
当時関係が険悪だった妻サンディに捧げた曲。曲中の「JO」は彼女のことです。
ひとりぼっちのサンセット - Sorrow About To Fall
ウィズアウト・サムワン - Without Someone
コーリング・アメリカ - Calling America
シングルカット。ELOとして最後の全米TOP40ヒット。ミュージックビデオはパリのポンピドゥー・センター前で撮影されました。
エンドレス・ライズ - Endless Lies
アルバム「シークレット・メッセージ」からの未収録曲の別ミックス。Bメロが異なり、曲構成にも若干の変更があります。
センド・イット - Send It
エレクトロニック・ロカビリーとも言えるサウンド。ジェフ・リンがデュアン・エディに提供した「ロカビリー・ホリデー」と共通するバッキング・サウンドが特徴です。
11. オープニング - Opening
リマスター盤に初収録。次曲へのイントロであり、85年版アルバム全体のイントロ。「いかにもELOのアルバムの始まり」というサウンドです。
12. ヘヴンズ・オンリー・ノウズ（オルタネイト・ヴァージョン) - Heaven Only Knows(Alternate version)
リマスター盤に初収録。85年版のオープニング・トラックだったバージョン。「いかにもELOのアルバムの1曲目」という曲調です。
13. イン・フォー・ザ・キル - In for the Kill
リマスター盤に初収録。「コウト・イン・ア・トラップ」とバッキング・トラックが共通していますが、歌詞が異なります。
14. シークレット・ライヴス（オルタネイト・ヴァージョン）- Secret Lives(Alternate take)
リマスター盤に初収録。86年版よりリズムやサウンドがシンプルです。
15. ひとりぼっちのサンセット（オルタネイト・ミックス） - Sorrow About to Fall(Alternate mix)
リマスター盤に初収録。86年版とはイントロやサックス・パートが異なります。
16. コウト・イン・ア・トラップ - Caught in a Trap
シングル「コーリング・アメリカ」B面。「イン・フォー・ザ・キル」の歌詞違いバージョンに近いですが、バッキング・トラックも一部異なります。
17. ディスティネイション・アンノウン - Destination Unknown
シングル「コーリング・アメリカ」B面。「ドント・ブリング・ミー・ダウン」などと共通するロックンロールナンバーです。
マター・オブ・ファクト - Matter Of Fact
シングル「SO・シリアス」B面。3枚組ベスト盤「アフターグロウ」に収録。
マター・オブ・ファクト(オルタネイト・バージョン) - Matter Of Fact (Alternate Lyrics)
シングル「SO・シリアス」B面。
E.L.O. メガミックス - E.L.O. Megamix
シングル「哀しみの地平線」B面。
概要
レコード会社との契約問題などが重なり、ELOの活動は停滞していました。実質的にこのアルバムが、一旦の活動休止前最後の作品となります（その後、2001年に『ズーム』がリリースされ、活動を再開）。
メンバーは、ジェフ・リン、ベヴ・ベヴァン、リチャード・タンディーの3人のみ。ケリー・グロウカットは既に脱退していました。前作までのようなバンド・サウンドは影を潜め、シンセサイザーを主体とした、ポップで簡潔な楽曲が中心となっています。
特徴としては、ELOのトレードマークだったハイトーン・コーラスが減少し、ドラムマシンの使用が顕著になった点が挙げられます。ベヴ・ベヴァンのドラム演奏を聴ける機会は減っています。また、歌詞のテーマとして男女間の不和を扱った曲が多いことも特徴です。
制作はバハマや西ドイツで行われ、1985年にはほぼ完成していました。しかし、レコード会社の変更やジェフ・リンの意向により、ミュージック・ランド・スタジオで改変作業が行われ、1986年にリリース版として発表されました。
お蔵入りになった1985年版には、「イン・フォー・ザ・キル」や「ディスティネイション・アンノウン」といった楽曲が収録されていました。これらの楽曲の歌詞は、マネジメントやレコード会社、音楽産業への批判を含んでいたため、発売が見送られたという説があります。ただし、レコード会社は85年版の存在を把握していなかったという説も存在します。
2007年にはリマスター盤が発売され、未発表曲やシングルB面曲がボーナストラックとして追加収録されました。これらの楽曲の多くは、未発表の1985年版に収録されていたものとされています。
収録曲
ヘヴン・オンリー・ノウズ - Heaven Only Knows
SO・シリアス - So Serious
シングルカット。
哀しみの地平線 - Getting To The Point
シングルカット。2001年に「オールライト」がリリースされるまで、ELO最後のシングルでした。ELO作品として初めてサックスがフィーチャーされています。
シークレット・ライヴス - Secret Lives
イズ・イット・オールライト - Is It Alright
当時関係が険悪だった妻サンディに捧げた曲。曲中の「JO」は彼女のことです。
ひとりぼっちのサンセット - Sorrow About To Fall
ウィズアウト・サムワン - Without Someone
コーリング・アメリカ - Calling America
シングルカット。ELOとして最後の全米TOP40ヒット。ミュージックビデオはパリのポンピドゥー・センター前で撮影されました。
エンドレス・ライズ - Endless Lies
アルバム「シークレット・メッセージ」からの未収録曲の別ミックス。Bメロが異なり、曲構成にも若干の変更があります。
センド・イット - Send It
エレクトロニック・ロカビリーとも言えるサウンド。ジェフ・リンがデュアン・エディに提供した「ロカビリー・ホリデー」と共通するバッキング・サウンドが特徴です。
リマスター盤ボーナス・トラック
11. オープニング - Opening
リマスター盤に初収録。次曲へのイントロであり、85年版アルバム全体のイントロ。「いかにもELOのアルバムの始まり」というサウンドです。
12. ヘヴンズ・オンリー・ノウズ（オルタネイト・ヴァージョン) - Heaven Only Knows(Alternate version)
リマスター盤に初収録。85年版のオープニング・トラックだったバージョン。「いかにもELOのアルバムの1曲目」という曲調です。
13. イン・フォー・ザ・キル - In for the Kill
リマスター盤に初収録。「コウト・イン・ア・トラップ」とバッキング・トラックが共通していますが、歌詞が異なります。
14. シークレット・ライヴス（オルタネイト・ヴァージョン）- Secret Lives(Alternate take)
リマスター盤に初収録。86年版よりリズムやサウンドがシンプルです。
15. ひとりぼっちのサンセット（オルタネイト・ミックス） - Sorrow About to Fall(Alternate mix)
リマスター盤に初収録。86年版とはイントロやサックス・パートが異なります。
16. コウト・イン・ア・トラップ - Caught in a Trap
シングル「コーリング・アメリカ」B面。「イン・フォー・ザ・キル」の歌詞違いバージョンに近いですが、バッキング・トラックも一部異なります。
17. ディスティネイション・アンノウン - Destination Unknown
シングル「コーリング・アメリカ」B面。「ドント・ブリング・ミー・ダウン」などと共通するロックンロールナンバーです。
未収録曲
マター・オブ・ファクト - Matter Of Fact
シングル「SO・シリアス」B面。3枚組ベスト盤「アフターグロウ」に収録。
マター・オブ・ファクト(オルタネイト・バージョン) - Matter Of Fact (Alternate Lyrics)
シングル「SO・シリアス」B面。
E.L.O. メガミックス - E.L.O. Megamix
シングル「哀しみの地平線」B面。
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