バリー・モース

バリー・モース（Barry Morse, 本名：Herbert Morse, 1918年6月10日 - 2008年2月2日）は、イギリス・ロンドンに生まれ、後にカナダへ帰化した俳優です。舞台、テレビドラマ、映画と幅広い分野で活躍し、その卓越した演技力で多くの観客を魅了しました。

生い立ちと舞台での活躍

イーストエンド・オブ・ロンドンで生まれたモースは、王立演劇学校で演劇を学びました。卒業後はロンドンの舞台に立ち、ウィリアム・シェイクスピアやジョージ・バーナード・ショーといった劇作家の作品で数多くの役を演じ、その才能を開花させました。舞台俳優としての確かな実績を積み重ね、演劇界での地位を確立しました。

カナダへの移住と市民権取得

1951年、モースは活動の拠点をカナダに移しました。そして1953年にはカナダ市民権を取得し、新たな国で俳優としてのキャリアをスタートさせました。カナダでの活動は、モースにとって大きな転機となりました。

テレビドラマ『逃亡者』での成功

1963年、モースはアメリカのテレビドラマ『逃亡者』に出演し、その名が世界中に知られるようになりました。彼が演じたのは、主人公リチャード・キンブルを執拗に追跡するフィリップ・ジェラード警部という役どころでした。その冷徹で執念深い演技は視聴者を魅了し、モースはこの役で一躍人気俳優の仲間入りを果たしました。また、イギリスのテレビドラマ『スペース1999』にもレギュラー出演し、その存在感を示しました。

晩年と慈善活動

晩年のモースは、パーキンソン病の研究支援など、慈善活動にも積極的に参加しました。彼の社会貢献への熱心な姿勢は多くの人々に感銘を与えました。

2008年2月2日、モースはロンドン市内の病院で89歳で亡くなりました。死因は公表されていません。

主な出演作品

以下は、バリー・モースの主な出演作品です。

太陽の帝王 Kings of the Sun (1963)
逃亡者 The Fugitive (1963-1967) テレビドラマ
アレキサンドリア物語 Justine (1969)
ルーという女 Puzzle of a Downfall Child (1970)
スペース1999 Space: 1999 (1975-1977) テレビドラマ
監獄都市ブラッド Welcome to Blood City (1977)
パワープレイ Power Play (1978)
世界はこうなる H. G. Wells' The Shape of Things to Come (1979)
火星年代記 The Martian Chronicles (1979) テレビミニシリーズ
黄金の荒野 Klondike Fever (1980) 劇場未公開
チェンジリング The Changeling (1980)
炎のエマ A Woman of Substance (1984) テレビ映画
ケネディ家vsFBI長官フーバー／第2次南北戦争・スキャンダルと陰謀の日々 Hoover vs. The Kennedys: The Second Civil War (1987) テレビミニシリーズ
戦争の黙示録 War and Remembrance (1988-1989) テレビミニシリーズ
フレデリック・フォーサイスのイコン Icon (2005) テレビ映画

バリー・モースは、その多彩な才能と演技力で、多くの人々に感動を与えました。彼の功績は、これからも語り継がれていくでしょう。

外部リンク

オフィシャル・サイト
* バリー・モース - IMDb（英語）

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