バルセロナ・サンツ駅

バルセロナ・サンツ駅の概要

バルセロナ・サンツ駅（Estació de Barcelona-Sants）は、スペインのバルセロナに位置する重要な鉄道ターミナルです。この駅は、スペイン国鉄（Renfe）が運行する様々なタイプの列車に対応しており、近郊電車、中距離列車、長距離列車など、幅広い利用者のニーズに応えています。さらに、高速鉄道AVEのサービスも充実しており、バルセロナとマドリードとを約2時間半で結ぶ接続もあるため、国内外から多くの乗客が訪れます。

駅の名前は、近隣地域にある「サンツ」と呼ばれる地区に由来しています。2008年にはAVEがバルセロナまで延伸開通したことを受けて、駅の一部改修も行われ、より多機能な施設が展開されました。また、同じ名前を持つ国際バスターミナルも隣接しており、旅行者にとって非常に利便性の高い場所となっています。

路線体系

バルセロナ・サンツ駅は、以下の鉄道路線を利用することができます：

• - ロダリアス・ダ・カタルーニャ：バルセロナから広範囲に散らばる通勤列車サービス。
• - 中距離列車（Regional、Regional Exprés、Mitjana distància/Media Distancia）
• - 長距離列車：タルゴ、アルタリア、アルビア、アルコ、エストレージャなど。
• - AVE：バルセロナを高速で結ぶ列車。

特にAVEは、近年の利便性向上に伴い、南カタルーニャのタラゴナまで延長され、フランス各地へのアクセスも提供しています。駅は主に地下に構造されており、長距離接続のための専用のホームも備えています。

駅の歴史

バルセロナ・サンツ駅の歴史は1969年に始まり、その際、バルセロナ地下鉄の駅が開業しました。1975年には、都市の中心部を東西に貫通する地下鉄路線の一部として駅が建設され、「通過式プラットフォーム」として設計されています。これにより、古くからのターミナル駅であったフランサ駅に代わる新たな中央駅の役割を果たすようになりました。

駅舎自体は、近代的な空港スタイルで設計され、すべてのホームは地下に配置されています。また、数度の拡張工事を経て、より広く明るい出入口や切符売り場についての改良作業も進められています。

駅周辺の施設

駅はバルセロナのサンツ・モンジュイック区の中央部近くにあり、周囲には様々な施設が点在しています。諸広場（カタルーニャ語圏広場やジュアン・ペイロ広場）に囲まれた位置に出口があり、地下鉄やバスを利用して市内を容易に移動することができます。近隣には、スペイン産業市立スポーツセンターや様々なホテル（ノブホテルバルセロナ、エキスポホテルバルセロナなど）、バルセロナ大学の情報・視聴覚メディア学部もあります。

利用者数

2018年の調査によると、この駅は46,511,388人の利用者を記録しており、バルセロナにおける重要な交通拠点としての地位が伺えます。

バルセロナ・サンツ駅は、旅行の出発点としてだけでなく、バルセロナを訪れる多くの人々にとって、交通の要所として機能していることから、今後も多くの関心を集めることでしょう。

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