バルバドスの大統領

バルバドス大統領：国家元首の役割と権限

バルバドス大統領は、1966年の独立以来存在したバルバドス国王（およびその代理である総督）の地位を継承し、2021年11月30日の共和制移行に伴い新たに設置された、バルバドスの元首です。ウェストミンスター・システムに基づく議院内閣制を採用しており、大統領は名目上の行政権を有します。

大統領の概要

大統領は、バルバドス国防軍の最高指揮官を兼務します。大統領は議会による間接選挙で選出され、その職務を遂行します。

大統領の権限

大統領は、バルバドス憲法によって様々な権限を付与されています。その主なものは以下の通りです。

行政権: 名目上、行政権を有しますが、実際の行政権は首相が率いる内閣によって行使されます。大統領は首相を任命し、首相の助言に基づいて少なくとも5人以上の国務大臣を任命します。
立法: 元老院（上院）および代議院（下院）と共に、バルバドスの立法府を構成します。ただし、大統領自身が立法に直接関与することはありません。議会で可決された法案を承認し、署名する義務があります。拒否権は存在しませんが、憲法には署名の期限に関する規定がないため、署名を無期限に延期することが事実上可能です。
司法: 裁判官を任命する権限を持ちます。また、犯罪者に対して恩赦を与えることができます。

補足

大統領は、バルバドスの象徴としての役割も担い、国内外において国家を代表します。その行動は、バルバドスの国益を代表し、国民の融和と団結を促進することが期待されています。

関連事項

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