バルバドス

バルバドス

バルバドス（英語: Barbados）は、カリブ海の小アンティル諸島の最東端に位置する共和制国家です。首都はブリッジタウンで、全体が珊瑚礁から成るこの美しい島国には、約200km西にセントルシアやセントビンセント・グレナディーンがあり、南西にはグレナダとトリニダード・トバゴがあります。バルバドスはラテンアメリカ及びカリブ諸国の中でも、特に議会制民主主義がしっかりと根付いている国として知られています。

国名と歴史

この国の正式名称は「バルバドス」で、日本語では「バルバドス」と表記されます。国名の由来は、ポルトガル語の「Os Barbados」から来ており、その意味は「髭のある者たち」とされています。バルバドスに生える木々の根や苔が髭に似ていることが、名の由来と言われています。

バルバドスには長い歴史があります。先コロンブス期には、アラワク族系のシボネイ族が住んでいました。その後、1500年にスペイン人が訪れましたが、植民地化されることはありませんでした。1536年にはポルトガルの航海者が上陸し、その後1625年にはイギリスがこの島の植民地としての支配を開始しました。イギリスによる支配の中で、サトウキビプランテーションが導入され、黒人奴隷の労働力が必要とされました。1834年には奴隷制度が廃止され、その後の1930年代には政治に対する黒人の参加が求められるようになりました。

1966年、バルバドスはイギリスから独立を果たし、英連邦に加盟しました。その後、2021年11月に共和制に移行し、初代大統領としてサンドラ・メイソンが就任しました。

政治と行政

バルバドスは共和制を採用しており、大統領が元首の役割を担っています。行政権は首相および内閣にあり、内閣は下院議会の過半数を占める党から選ばれます。主要な政党にはバルバドス労働党と民主労働党があり、どちらも中道左派の立場を取っています。

地理と経済

バルバドスの面積は約431平方キロメートルで、西側にはカリブ海、東側には大西洋があります。中央には314メートルのヒラビー山があります。バルバドスの経済は、歴史的にはサトウキビ栽培に依存していましたが、現在では観光業が大きな役割を果たしています。事実、IMFによると、バルバドスはカリブ海地域で最も裕福な国の一つとされています。

文化と宗教

住民の大部分はアフリカ系で、宗教は主にプロテスタントとローマ・カトリックが占めています。公用語は英語で、英語系のクレオール言語であるバヤン語も話されます。バルバドスはその文化的背景から「リトル・イングランド」とも称され、イギリス文化の影響を色濃く受けています。食文化でもライムを使用した料理が一般的です。

スポーツと有名な出身者

クリケットはバルバドスで最も人気のあるスポーツで、バルバドス出身の選手には、ガーフィールド・ソバーズやマルコム・マーシャルがいます。また、バルバドス代表のサッカーチームも存在しますが、主に地域リーグで活動しています。著名な出身者には、シンガーのリアーナや長寿男性のジェームズ・シスネットがいます。

結論

このようにバルバドスは、豊かな歴史、文化、そして民主主義が息づく素晴らしい国です。観光や経済の発展が続く中で、今後のさらなる成長が期待されます。

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