バロンシリーズ

バロンシリーズは、1970年代に日本テレビ系で放送された特撮テレビ番組、『スーパーロボット レッドバロン』、『スーパーロボット マッハバロン』、『小さなスーパーマン ガンバロン』の総称です。これらの作品は、いずれも渡辺一彦氏と斉藤汎司氏が原案を手掛けています。

制作は、『レッドバロン』が宣弘社、『マッハバロン』が日本現代企画、『ガンバロン』が創映舎と、作品ごとに異なります。ただし、『レッドバロン』と『ガンバロン』には、日本現代企画も制作に関わっています。放送期間には、『レッドバロン』から『マッハバロン』まで半年、『マッハバロン』から『ガンバロン』までは2年間のブランクがありました。

シリーズの共通点としては、前述の原案者と「○○○バロン」という名称のロボットが登場することが挙げられます。しかし、世界観は各作品で異なっています。放送当時の視聴率は3作品とも高かったものの、スポンサーの倒産や局側の編成事情などにより、いずれも打ち切りという結末を迎えています。

シリーズ作品

スーパーロボット レッドバロン（1973年）
スーパーロボット マッハバロン（1974年）
小さなスーパーマン ガンバロン（1977年）

DVDについては、3作品すべてがDVD化されていますが、単品で販売されているのは『レッドバロン』と『マッハバロン』のみです。

媒体での扱い

特撮関連の書籍では、通常、3作品すべてが掲載されることが多いです。しかし、講談社の「僕らが好きだった特撮ヒーローBESTマガジン」などでは、『シルバー仮面』や『アイアンキング』といった宣弘社と日本現代企画の共同制作作品に限定して『レッドバロン』のみが掲載され、『マッハバロン』や『ガンバロン』が割愛されることもあります。

音源に関しては、1986年にキングレコードからリリースされた「SF特撮TV音楽全集12」宣弘社・日本現代企画編が特筆されます。このアルバムには、『シルバー仮面』、『アイアンキング』、『レッドバロン』、『マッハバロン』の音源が収録されています。雑誌「宇宙船」では『ガンバロン』の音源収録も予告されましたが、実現には至りませんでした。日本現代企画作品のBGMが現存しない状況であったため、まとめてアルバムとしてリリースされたという背景があります(ただし、後年アイアンキングがCD化)。このアルバムには、『レッドバロン』のダイジェスト版ドラマ入り主題歌・挿入歌アルバムの復刻も兼ねており、ステレオ仕様に録音し直された第19-20話のドラマ音声は、このアナログ盤でのみ聴くことができます。

関連項目

シルバー仮面（1971年 宣弘社作品）
アイアンキング（1972年 宣弘社作品）
少年探偵団 (BD7)（1975年 日本現代企画作品）
UFO大戦争 戦え! レッドタイガー（1978年 創映舎作品）
レッドバロン (アニメ)（1994年リメイク版）

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