バンバリー (西オーストラリア州)

バンバリー：西オーストラリア州の港湾都市

バンバリーは、西オーストラリア州の南西部地域に位置する、人口約7.5万人の港湾都市です。州都パースから南へ約175kmの距離にあり、パース、マンジュラに次いで州内で3番目に人口が多い都市です。ジオグラフ湾の北端に面し、コリー川の河口近くに位置しています。

地理と気候

バンバリーは、ジオグラフ湾の美しい海岸線に沿って広がっています。気候は地中海性気候（Cs）に属し、パースと同様に温暖で過ごしやすいのが特徴です。夏は乾燥して日差しが強く、冬は比較的穏やかな雨季となります。

歴史

バンバリーの歴史は、1803年にフランス人探検家ルイ・ド・フレシネがこの地を訪れたことに始まります。フレシネは、この地を植物学者レシェナルト・デ・ラ・ツアーの名前にちなんでポートレシェナルトと名付けました。また、ジオグラフ湾の名前もこの時に彼の船にちなんで命名されました。1829年には、スコットランド人軍医アレクサンダー・コリーが周辺を探検し、その後ジェームズ・スターリングが軍の駐屯地を設けました。現在のバンバリーという地名は、パースとピンジャラ間の街道を開拓したヘンリー・ウィリアム・バンバリーに由来しています。

交通

バンバリーは、交通の要所としても重要な役割を果たしています。1893年にパースとピンジャラを結ぶ鉄道路線が開通し、バンバリーはパースとのアクセスが向上しました。これにより、鉱山や農産物の輸送が円滑に行われるようになりました。かつての蒸気機関車の機関区は、現在ショッピングセンターとして利用されていますが、扇形庫などの遺構が残されています。旧バンバリー駅は1985年に閉鎖され、現在の駅は市内中心部から約4km南東に移転しています。旧駅舎は観光案内所として利用されており、駅跡地はバスターミナルに、線路跡は道路拡張に利用されています。

パースとバンバリーを結ぶ旅客列車「オーストラリンド」は、1947年から同区間を運行しています。現在もバンバリーからは各地への長距離バスが発着しており、西オーストラリア州南西部地域へのアクセスを支えています。長距離バスは、トランスwaとサウスウェストコーチラインの2社が運行しており、アルバニーやオーガスタなどへ向かう路線がバンバリーを経由しています。

国際交流

バンバリー市は、国際交流にも力を入れています。東京都世田谷区と中国浙江省嘉興市と姉妹都市提携を結び、文化交流や友好関係を深めています。

著名な出身者

バンバリー出身の著名人には、以下のような人々がいます。

ダミアン・レーン: 競馬騎手
ジョシュ・リズドン: サッカー選手
コートニー・イートン: 女優、モデル
ハロルド・J・ティンパーリ: ジャーナリスト

外部リンク

City of Bunbury
Bunbury Port Authority

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