渡辺満里奈の15枚目の
シングルとして
1992年5月21日にリリースされた「バースデイ ボーイ」は、音楽史においても特筆すべき作品です。なぜなら、
フリッパーズ・ギター解散後、ソロ活動開始前の
小沢健二が全面音楽プロデュースを手掛けた唯一の作品だからです。現在に至るまで、
小沢健二が他のミュージシャンをプロデュースした作品は、この「バースデイ ボーイ」以外には存在しません。
当時としては珍しい12cm
シングルでのリリースであり、収録曲全てに英題が付けられている点も特徴的です。タイトル表記は「バースデイ・ボーイ」と中点付きで表記されることもあります。
レコーディングには、
TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシがターンテーブルで、
ORIGINAL LOVE|Original_Love(当時)の木原龍太郎がフェンダー・ローズと
クラビネットで参加しており、豪華なミュージシャンが楽曲に彩りを添えています。
2017年3月22日には、7インチ・アナログ盤として
ソニー・ミュージックダイレクトから再リリースされ、A面に「バースデイ ボーイ」、B面に「夜と日時計」が収録されました。この再発盤は、
オリコン週間
シングルランキングで70位を獲得し、再び注目を集めました。
収録曲は以下の通りです。
1. 夜と日時計 [3:50]
英題は「night and sundial」。
後に
小沢健二が
シングル「暗闇から手を伸ばせ」で
セルフカバーしています。
2. バースデイ ボーイ [5:04]
英題は「birthday boy」。
2017年に発売されたデビュー30周年記念アルバム『MY FAVORITE POP』には、radio editが収録されています。
3. バースデイ ボーイ カラオケ [5:10]
英題は「birthday boy karaoke」。
4. バースデイ ビット [2:08]
英題は「birthday bits」。
「バースデイ ボーイ」のリプリーズ。
「夜と日時計」は、
小沢健二自身も
セルフカバーしており、彼の音楽性においても重要な楽曲であることが伺えます。「バースデイ ボーイ」は、
渡辺満里奈の代表曲の一つであるとともに、
小沢健二の音楽的な才能が発揮された貴重な作品として、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けています。
収録アルバム
夜と日時計
渡辺満里奈ベストコレクション
バースデイ ボーイ
渡辺満里奈ベストコレクション
エース - 小西康陽によるコンピレーション・アルバム
GOLDEN☆BEST
渡辺満里奈
MY FAVORITE POP(RADIO MIX)
* MY FAVORITE POP