バース大学

バース大学（University of Bath）

概要

バース大学はイギリスのバース市に本部を持つ国立大学で、1966年に国王の勅許を得て創立されました。ロンドンからは電車で約1時間半の距離にあり、街全体が世界遺産に指定されていることでも知られています。2012年の時点で、学部生は約9,995人、大学院生は1,955人が在籍し、イギリスの総合大学の中ではややコンパクトな規模を持っています。学校の施設は24時間利用可能な図書館と学習センターを備えており、就職支援も充実しています。特に学部生の約60%がインターンシップや留学プログラムに参加するなど、積極的にキャリア形成を行っています。

バース大学は、新しい大学でありながらも、QS世界ランキングでは187位、THE世界ランキングでは276位から300位圏内に位置しています。また、ガーディアン紙のランキングでは国内4位、コンプリートのランキングでは8位に選出されるなど、着実に評価を高めています。2012年の全国学生調査では、91%の満足度を示し、調査対象の250校以上の中で5位となるほどの人気を集めました。

沿革

バース大学の起源は1856年にブリストルで設立された実業学校にまで遡ります。その後、1907年にバース市に薬科学校が設立され、1929年にはブリストルの技術カレッジに統合されました。1949年にブリストル教育委員会の管理下に入り、1963年には大学として認可されるに至ります。

大学のキャンパスは、1964年に建設が開始され、1966年11月に最初の学位授与式が行われました。以来、新しい建物が次々と増設され、現在のキャンパスが形作られていきました。大学のロゴには、バース市で発見されたローマ時代の彫刻である「ゴルゴンの首」がモチーフとされています。

評価

バース大学は、2008年のリサーチアセスメントエクササイズにおいて、国内のトップ研究機関として認識され、2011年には年間の大学として「University of the Year 2011/12」に選ばれました。2013年の全国学生調査では、150以上の高等教育機関の中で学生満足度が最も高い大学として名を馳せています。

また、2018年のガーディアン大学リーグテーブルで全国5位に位置付けられ、特に機械工学や電気工学においては全国2位や5位と評価されています。このように、理工系の分野で特に強みを持つ大学として、イギリス国内外での評価が高まっています。

教員・出身者

バース大学には著名な教員が在籍しており、元教員のジョスリン・ベル・バーネルは天体物理学者として、エドワード・ルトワックは歴史学者として活躍しています。また、大学の卒業生には中華人民共和国外交部長の楊潔篪やタンザニアの元首相エドワード・ロワッサ、柔道選手のケイト・ホーウェイなど、さまざまな分野で成功を納めている人物が多く存在します。

バース大学は、学問と研究の場であり続けるとともに、学生たちに質の高い教育を提供することを目指しています。

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