バーチャファイター4

バーチャファイター4



『バーチャファイター4』は、SEGA-AM2が開発し、セガが2001年にリリースした3D対戦型格闘ゲームです。本作は、最新のアーケード基板「NAOMI2」を使用しており、シリーズの第4作として登場しています。

概要



2001年8月、SEGAは新しいアーケードゲームとして『バーチャファイター4』をリリースしました。このゲームは、これまでのシリーズから大きな進化を遂げており、グラフィックスの向上だけでなく、カードシステムの導入やネットワークサービス「VF.NET」の活用により、プレイヤーの情報を管理できる機能が追加されました。これにより、プレイヤーの名前や連勝記録、段位、アイテムなどがオンラインで管理され、よりコミュニティとの繋がりを強める内容となっています。

また、新たに登場したキャラクターとして、柔術の使い手ベネッサ・ルイスと少林拳を使うレイ・フェイが追加されました。一方で、力士キャラクターの鷹嵐は、開発のスケジュール上の都合から登場しなかったと言われています。さらに、前作まで存在していたエスケープボタンや高低差の要素が廃止され、代わりに『鉄拳』シリーズのようなレバーコントロールによる移動方式が採用されています。

エボリューションとファイナルチューンド



『バーチャファイター4』の改良版として、2002年8月にリリースされた『バーチャファイター4 エボリューション』が登場します。これは新たに柔道家の日守剛とキックボクサーのブラッド・バーンズが加わり、ゲームバランスも向上させられました。また、プレイステーション2に移植される際には、特典としてリメイク版の『バーチャファイター 10th アニバーサリー』が同梱され、日本国内でも人気を博しました。

さらに、2004年7月には最終版として『バーチャファイター4 ファイナルチューンド』が登場し、プレイヤーに新たな楽しみを提供しました。このバージョンでは特定の操作に応じて任意の技を選ぶことができる「技切り替えシステム」が新たに導入され、対戦だけでなく、一人プレイでも楽しむ要素が強化されました。加えて、プレイヤーの個性をより豊かに表現できるアイテムや、「通り名システム」といった新機能も追加されました。

発売日




ストーリー



本作の物語は、第3回世界格闘トーナメントの優勝者影丸が新型デュラルを打倒し、母親である月影を救うための新型パーツを手に入れるところから始まります。しかし、そのパーツを使ったことで月影はデュラル化が進行し、逆に恐ろしい完全体のデュラルへと変化してしまいます。秘密組織「J6」は、この新たなデュラルを量産しようとしますが、月影が不完全体であったため、彼女の能力不足が問題となります。

これにより、代わりのデュラルを探し始め、「サラ・ブライアント」がターゲットにされます。「J6」は彼女を誘い込み、第4回世界格闘トーナメントを開催する策を進めることになります。再び多様な思惑と計画が渦巻くトーナメントが幕を開けようとしているのです。

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