バーテックススタンダード

バーテックススタンダードLMR合同会社について

バーテックススタンダードLMR合同会社は、東京都港区に本社を構える無線通信機器メーカーです。陸上業務用無線機（LMR：Land Mobile Radio）の分野で、長年にわたり技術革新を牽引してきました。この会社は、モトローラ・ソリューションズの完全傘下であり、陸上業務用無線機の開発・製造に特化しています。

事業内容

同社は、主に陸上業務用無線機の開発・製造を行っています。具体的には、モトローラブランドとスタンダードブランドの無線機を開発しており、これらの製品は、モトローラ・ソリューションズ株式会社および八重洲無線株式会社を通じて販売されています。これらの無線機は、公共機関や企業、さまざまな業界の業務用途で広く利用されています。

歴史

バーテックススタンダードLMR合同会社の歴史は、1956年に設立された株式会社ゼネラルテレビサービスに遡ります。その後、1964年に八重洲無線株式会社へと商号変更し、無線通信機器分野での活動を本格化させました。

• - 1956年: 株式会社ゼネラルテレビサービスとして設立。
• - 1964年: 八重洲無線株式会社に商号変更。
• - 1973年: 須賀川工場の新設、およびYAESU USA, Inc.をロサンゼルスに設立。
• - 1978年: 業務無線通信機器市場に参入。
• - 1989年: 株式会社ヤエスを岩手県に設立。
• - 1991年: ジャスダック証券取引所に株式公開。
• - 1998年: 日本マランツの通信機部門と商標スタンダードを買収。
• - 1999年: STANDARD HORIZONブランドを開始し、海外船舶無線通信市場へ参入。
• - 2000年: 株式会社バーテックススタンダードに商号変更、情報通信市場へ参入。
• - 2003年: ニューヨーク市警察へ業務用通信機器を出荷開始。
• - 2005年: 業務用P25デジタル通信機を販売開始。
• - 2008年: モトローラとの資本・事業提携を開始し、株式上場を廃止。
• - 2009年: 国内船舶無線通信市場に参入、販売子会社を吸収合併。
• - 2011年: 業務用DMRデジタル通信機を販売開始。
• - 2012年: モトローラ・ソリューションズの完全傘下となり、バーテックススタンダードLMR合同会社として再編。八重洲無線株式会社がアマチュア機、船舶無線機、航空無線機器の開発・製造を継承。
• - 2013年: 本社を東京都港区に移転。
• - 2016年: 創業60周年。

近年の動向

2012年、同社はモトローラ・ソリューションズの完全子会社となり、陸上業務用無線機の開発・製造に特化した企業として再出発しました。これにより、より専門的な技術開発と製品提供に注力することが可能となりました。八重洲無線株式会社は、アマチュア無線機や船舶無線機など、他の分野の製品を継続して開発・製造しており、両社の連携によって無線通信業界全体をカバーする体制が構築されています。

まとめ

バーテックススタンダードLMR合同会社は、長年にわたり培ってきた技術力と、モトローラ・ソリューションズとの連携を背景に、陸上業務用無線機市場において重要な役割を果たしています。創業から60年を超える歴史の中で、無線通信技術の発展に大きく貢献してきた同社の今後の活躍が期待されます。

外部リンク

公式ウェブサイト

もう一度検索