パイ・ゴウ・ポーカー

パイ・ゴウ・ポーカーの概要

パイ・ゴウ・ポーカーは、中国の伝統的なゲーム「牌九」を基にしてトランプを使用して行われるギャンブルゲームです。このゲームは、ポーカーをモチーフにしているものの、プレイヤー同士で対戦するのではなく、プレイヤーがディーラーと対戦する形式が特徴です。広東語では「九」の発音が、英語の「gow」と似ているため、「パイ・ガウ・ポーカー」とも呼ばれることがあります。

ルールの詳細

このゲームは通常の52枚のトランプデッキに追加でジョーカー1枚を加え、53枚のカードを使用します。ジョーカーは、特定の役を成立させる際にワイルドカードとして使えますが、ペアやスリー・オブ・ア・カインド、フルハウスを成立させることには使用できません。プレイヤーとディーラーには、各々7枚ずつカードが配られるのですが、プレイヤーはこの中からハイハンド（5枚）とローハンド（2枚）に分けて、所定の場所に伏せて置かなければなりません。重要なのは、ハイハンドは必ずローハンドよりも高いランクでなければならず、これを誤るとファールとなり、すぐに敗北となります。

ディーラーは手を分けた後、カードを表向きにし、カジノ特有の「ハウスウェイ」というルールに従って自分の手を分けます。このルールはカジノによって異なりますが、引き分けを狙う傾向があります。各プレイヤーは順番に自分の手を開き、双方のローハンドとハイハンドを比較して勝敗が決します。もし両方の手が同じであれば、ディーラーが有利と見なされるため、プレイヤーは勝つことはできません。

戦略とゲームプレイ

最適な戦略は時には難解で、特にツーペアが配られた場合にどのように分けるかが重要です。ツーペアをそのまま高位にしてローハンドとハイハンドに分けるか、均等に分けるかを判断しますが、十分に高い役が含まれる場合は、一般的にはそれぞれにワンペアを作るのが良い戦略とされています。

バンクプレイのルール

バンクプレイとは、プレイヤーがカジノに手数料を支払うことで、全てのプレイヤーと対戦する胴元の役割を果たすルールです。この場合、カジノは負けるリスクを負わず、手数料から収入を得ることができます。バンクプレイを行うプレイヤーは、他のプレイヤーに対する支払いのリスクを負いつつ、優位性を持つ利点があります。

ドラゴンハンド

特定のカジノでは、最大6人が参加可能なテーブルで、空席があれば1人のプレイヤーが2つの席を使用することが認められています。この追加の席を「ドラゴンハンド」と呼び、自分の手を分けた後にドラゴンハンドとしてさらにカードを扱います。これによりテーブルの稼働率が向上します。

サイドベットの活用

カジノによっては、本来の賭けとは別にサイドベットを設けているところもあります。サイドベットをすると、特定の役が成立した場合に追加の配当を得ることができます。特に、役のランクに応じた配当やプログレッシブ・ジャックポットといった魅力的なオプションが用意されている場合もあり、楽しめる要素が増えています。

パイ・ゴウ・ポーカーは、戦略と運が絡み合った魅力的なゲームで、プレイヤー同士の対立ではなく、ディーラーとの勝負が多くの人々を引き付けています。

もう一度検索