パウロ・コスタ

パウロ・コスタのプロフィール

パウロ・コスタ（Paulo Costa、1991年4月21日生まれ）は、ブラジル・ミナスジェライス州ベロオリゾンテ出身の男性総合格闘家であり、現在はUFC世界ミドル級ランキングで9位に位置しています。彼はファイトレディーに所属し、過去にはJungle Fightのミドル級王者としても知られています。

幼少期と格闘技との出会い

コスタは幼少期にサッカーに親しみ、その後はストリートでの喧嘩に明け暮れていました。これらの経験から、彼は規律の重要性を自覚し、9歳のときにムエタイを始めることになります。思春期に差し掛かると、兄と共にブラジリアン柔術を学びましたが、17歳の時に父親を亡くし、格闘技のトレーニングは一旦中断されました。数年後、兄の指導のもと再びブラジリアン柔術に取り組み始め、紫帯を取得することに成功します。その後、彼は母親の経済的サポートのために不動産業や情報技術の教師として働きました。

プロフェッショナルデビューとキャリアの展開

コスタは2012年にプロの総合格闘技デビューを果たし、2014年には「The Ultimate Fighter: Brazil 3」に出場、ヴァンダレイ・シウバのチームで戦いました。彼のキャリアの大きな転機は、2016年のJungle Fightでの戦いにありました。5月21日、コスタはエドゥアルド・ラモンとの暫定王座決定戦で見事なギブアップ勝ちを収め、続く9月にはアドリアーノ・バウビーを相手に初防衛戦をKO勝ちで成功させました。

UFCでの活躍

コスタのUFCでのデビューは、2017年3月11日の「UFC Fight Night: Belfort vs. Gastelum」でギャレス・マクレランとの対戦でした。この試合では、パウンドで1R TKO勝ちを果たし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。その後、元UFCウェルター級王者のジョニー・ヘンドリックスにも勝利するなど、目覚ましい成績を収めました。

2019年には、米国アンチドーピング機関（USADA）による制裁を受け、出場停止処分が発表されました。これ以降も数々の名選手と戦い、特にUFC 241でのヨエル・ロメロ戦では壮絶な打撃戦が繰り広げられ、3-0の判定勝ちを収めました。コスタはこの試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

タイトルマッチへの挑戦

2020年にはUFC世界ミドル級タイトルマッチに出場し、イスラエル・アデサンヤとの対戦で初めての黒星を喫しました。また、2021年にはミドル級でのマーヴィン・ヴェットーリとの試合で制約を受けながらも戦ったことが話題となりました。

ファイトスタイルと人物像

コスタのファイトスタイルは、火力の強いハードパンチャーとして知られ、KO・TKO率は79%を誇ります。彼の攻撃は巧みで、パンチとキックのコンビネーションを効果的に利用します。また、テイクダウンディフェンス率も80%と高く、総合格闘技界での実力を証明しています。

彼のニックネーム「ジ・イレイサー」は、トレーニング時の弾力性から由来しています。体重は通常107kg前後で、試合での体重リカバリーが印象的です。これまでの戦績と挑戦の結果は、彼の格闘技人生における重要な側面を形成しており、今後の活躍にも期待が高まります。

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