パスカル・シンボンダ

パスカル・シンボンダ（Pascal Chimbonda, 1979年2月21日 - ）は、グアドループ・レザビーム出身の元サッカー選手です。ポジションは主に右サイドバックで、その堅実な守備と積極的な攻撃参加でチームに貢献しました。名字は「シャンボンダ」や「シムボンダ」と表記されることもあります。

経歴

シンボンダは、2006 FIFAワールドカップのフランス代表メンバーに選出されたことで、大きな注目を集めました。当時、ウィリー・サニョルの控えとしてアントニー・レヴェイエールやフランソワ・クレールといった実力者を抑えての選出は、サプライズ人事と見なされました。フランク・リベリーと共に初選出となった背景には、2005-06シーズンの活躍が評価されたことが挙げられます。しかし、国内リーグで活躍するリベリーとは異なり、シンボンダの国内での注目度は決して高くはありませんでした。代表入り後は、27歳にしてレ・ブルーの仲間入りを果たした遅咲きのヒーローとして、脚光を浴びることになります。

シンボンダはル・アーヴルACでキャリアをスタートさせ、その後SCバスティアに移籍。ここで右サイドバックとしての才能を開花させました。2005年にはイングランドのウィガン・アスレティックに移籍し、選手会選出のプレミアリーグ最優秀右サイドバックに選ばれるなど、目覚ましい活躍を見せました。しかし、2005-06シーズン終了前に移籍希望を公言したことがポール・ジュエル監督の怒りを買い、シーズン終了後にトッテナム・ホットスパーFCへ放出されることとなりました。

トッテナムでも主力として活躍した後、サンダーランドAFCへ移籍しますが、出場機会に恵まれず、1年半後には古巣トッテナムへ復帰。その後、ブラックバーン・ローヴァーズFC、クイーンズ・パーク・レンジャーズFC、ドンカスター・ローヴァーズFCなどを経て、2014年10月にはリーグ・ドゥのACアルル＝アヴィニョンに加入し、約10年ぶりにフランスへ復帰しました。しかし、翌年2月27日にクラブとの双方合意に基づき契約を解除しています。

人種差別

バスティア時代には、ASサンテティエンヌ戦で相手サポーターから激しい人種差別を受けた経験があります。

プレースタイル

シンボンダは、強靭なフィジカルと対人能力の高さを活かした守備に加え、積極的な攻撃参加も持ち味とするサイドバックでした。正確なクロスボールや、時にはミドルシュートでゴールを狙うなど、攻撃面でもチームに貢献しました。

獲得タイトル

フットボールリーグカップ : 2007-08(トッテナム)

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