パスピエ (バンド)

パスピエとは

パスピエ（Passepied）は、2009年に結成された日本のロックバンドであり、2012年にメジャーデビューを果たしました。所属事務所はユニバーサル ミュージックアーティスツ合同会社、レコード会社はユニバーサル ミュージック、レーベルはNEHAN RECORDSです。独特の音楽性とビジュアル表現により、多くのリスナーから支持を得ています。

バンドの創立と音楽的背景

東京藝術大学でクラシック音楽を学んでいたキーボーディストの成田ハネダが主な作曲を担当し、ボーカルの大胡田なつきが全ての作詞とアートワークの制作を行っています。バンド名の「パスピエ」は、成田が影響を受けたフランスの作曲家クロード・ドビュッシーの楽曲「ベルガマスク組曲」から名付けられたもので、印象派音楽と現代的なポップ・ロックの融合を表現しています。

初のアルバム『わたし開花したわ』は2011年にリリースされ、プロモーションなしながらもロングセールスを記録しました。これは、成田の印象派音楽のアプローチが新鮮さを生み出し、リスナーの心をつかんだからです。

音楽スタイルと制作

パスピエの音楽は、印象主義音楽の影響を受けた成田の作曲と、独創的な詩を作り出す大胡田の歌詞が絶妙に組み合わさっています。制作の過程では、メンバー全員がアイデアを出し合う環境が重要視されており、特に成田は「予想外の展開がバンドに必要だ」と考えています。そのため、各メンバーの持つ独自のアイデアを大切にしながら楽曲が仕上げられます。

また、アートやカルチャーへの関心も強く、大胡田は自らジャケットデザインやPV制作も手がけています。このように、パスピエは音楽だけでなく、視覚的なアートワークでもその独自性を発揮しています。

メディアへの露出とその変化

デビュー当初は、音楽ビデオや公演でのメンバーの顔がはっきりと映ることは少なく、シルエットやカットを扱った演出が施されていました。しかし、2016年に7枚目のシングル『永すぎた春/ハイパーリアリスト』のリリース時に、完全に顔を公開した新しいアーティスト写真が発表され、メディア露出の仕方に変化が見られました。これにより、より多くのファンにアピールすることができました。

交流関係とその意義

パスピエは多くのアーティストとの交流も盛んで、フジファブリックやUNISON SQUARE GARDENなどからの影響を受けたメンバーが多く在籍しています。特に成田と三澤はフジファブリックを大きなルーツとして挙げており、実際に同バンドのサポートメンバーとも関わりがあります。これにより、様々な音楽ジャンルへのアプローチを広げ、リスナーの幅が広がっています。

結論

パスピエは、その独自の音楽スタイルとアートワークにより、ジャンルを超えた魅力を発信しているロックバンドです。今後の活動にも期待が高まり、さらなる進化を遂げることでしょう。

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