パセジ・ダ・グラシア駅

パセジ・ダ・グラシア駅の概要

パセジ・ダ・グラシア駅（Estació de Passeig de Gràcia）はスペイン、バルセロナのアシャンプラ地区に位置する重要な鉄道駅です。この駅は、RENFE（国鉄）とバルセロナ地下鉄の両方のサービスが利用可能であり、多くの地元の人々や観光客にとって欠かせない交通の拠点となっています。

駅の運営と路線

RENFEの駅はアディフ（ADIF）によって管理され、近郊電車やルダリアス・デ・カタルーニャの輸送が行われています。具体的には、200号線上に位置しており、メディア・ディスタンシア（近郊電車）と呼ばれるサービスが利用可能です。
また、バルセロナ交通局（TMB）が運営する地下鉄も利用でき、2号線、3号線、4号線の3路線が接続しています。

駅の歴史

パセジ・ダ・グラシア駅の歴史は1902年までさかのぼります。この年、元々のグラシア通りに地上駅が設立されました。その後、1950年代には新たに地下駅を建設することが決まり、1954年に工事が開始されます。そして1959年には現在のアラゴトンネルの途中に地下駅が完成しました。

地下鉄の歴史も古く、1924年にグラン・メトロ（現在の3号線）が開通し、その際に「アラゴン」という名で開業しました。1926年には、現在のジャウメ1駅に向かう支線（後の4号線）が開業しました。しかし、1972年にはその支線が一旦廃止され、翌年には新たなプラットフォームが建設されて4号線として再開されました。駅名も「アラゴン・グラン・ビア」に変えられました。1982年には路線番号の再編に伴い、現在の名称である「パセジ・ダ・グラシア」を持つことになりました。

駅の構造

レンフェの駅は、カレル・ダラゴ通りの地下に位置する相対式ホームの2面2線から構成されています。バルセロナ地下鉄は、各路線ごとに異なる構造を持っています。2号線はグラン・ビア・デ・レス・コルツ・カタラネス通りの地下にあり、島式の1面2線のホームがあります。3号線と4号線はそれぞれパセジ・ダ・グラシア通りの地下にある相対式ホームです。特に4号線のホーム間は壁で隔てられているため、互いのホームが見えない構造となっています。

利用状況

2017年には、RENFEのパセジ・ダ・グラシア駅を利用した年間乗客数が約1,338万人に達しました。この駅の利便性は多くの人々によって評価されており、バルセロナ市内外の移動において重要な役割を果たしています。

周辺の魅力

駅周辺には、多くの観光スポットや魅力的な施設が点在しています。具体的には、パセジ・ダ・グラシア通りに位置するカサ・バトリョやカサ・アマトリェール、アントニ・タピエス基金博物館、バルセロナ・エジプト博物館などが有名です。また、5つ星のマンダリン・オリエンタル・バルセロナやルネッサンス・バルセロナ・ホテル、マジェスティック・ホテル & スパ・バルセロナなどの宿泊施設も充実しています。

最後に

パセジ・ダ・グラシア駅は、バルセロナの交通の要所としてだけでなく、周辺の文化的な魅力にも恵まれた場所です。この駅を利用することで、バルセロナの様々な文化や風景を楽しむことができます。

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