パック・スズキ・モーター

パック・スズキ・モーターについて

パック・スズキ・モーターは、パキスタンの自動車メーカーであり、カラチに本社を構えています。同社は、四輪車と二輪車の製造・販売を主な事業としており、日本のスズキ株式会社の現地子会社として、パキスタン国内の自動車市場で重要な役割を担っています。

歴史

スズキは1958年にパキスタンへ進出し、1975年にはパキスタンの国営企業を通じて、海外で初めてスズキの四輪車の生産を開始しました。この関係を基盤として、1982年にはパキスタン自動車公団との合弁会社であるパックスズキ社が設立され、スズキ・フロンテのノックダウン生産が開始されました。この動きは、隣国インドでスズキが設立したマルチ・ウドヨグ社よりも早いものでした。翌1983年には、スズキの主力車種であるスズキ・アルトの生産も開始されています。

2023年現在、パキスタン国内の乗用車生産台数において、パックスズキ・モーターは60%以上のシェアを誇り、市場を牽引する存在となっています。

年表

1982年: 会社設立。スズキ・フロンテの生産を開始。
1983年: スズキ・アルトの生産を開始。
1984年: オムニ（スズキ・エブリイ）の生産を開始。
2007年: パキスタンの二輪車製造販売子会社「スズキ・モーターサイクルズ・パキスタン」社を吸収合併。
2018年8月: 四輪車の累計生産台数が200万台を突破。
2019年: スズキ・アルトをモデルチェンジし、日本の軽自動車規格での生産を開始。
2020年3月: 新型コロナウイルス感染症の拡大により生産工場の稼働を一時停止。
2023年1月: パキスタン中央銀行が導入した輸入外為規制により部品調達が困難となり、四輪車の生産工場を3週間にわたり停止。

まとめ

パックスズキ・モーターは、パキスタンにおける自動車産業の発展に大きく貢献してきた企業です。長年にわたり、スズキブランドの自動車をパキスタン市場に提供し、高い市場シェアを維持しています。しかし、近年の経済状況や世界的な出来事の影響を受け、生産体制にも影響が出ています。今後も、パキスタン国内の経済状況や市場動向を注視しながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。

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