パティ (歌手)

パティ (Patricia Ann Fink) の軌跡：アイドルから多才な才能へ

パティ（本名：パトリシア・アン・フィンク、1960年11月5日生まれ）は、1980年代に日本の音楽シーンを彩った元アイドル歌手、タレント、そして英会話講師として知られています。埼玉県入間市出身の彼女は、アメリカ空軍に勤務する父と、浅草生まれの日本人の母の間に生まれました。

生い立ちと学歴

父親の仕事の関係で、沖縄県のクバサキ高校や宜野湾市のカデナ高校を経て、1979年に横田基地内のヨコタ高校を卒業。幼少期から国際的な環境で育ち、そのことが後の彼女の活動に大きな影響を与えました。

音楽活動

1979年、パティはキングレコード傘下のセブンシーズ・レーベルから、映画『マイ・ライフ』のサウンドトラック主題歌を「パティ・フィンク」名義で日本限定発売し、歌手デビューを果たします。翌1980年には、東芝EMI傘下のイーストワールドレーベルから「パティ」として「太陽のユートピア」をリリース。この曲はオリコン最高18位、13万枚のヒットを記録し、彼女の代表曲となりました。その後も、「この夢の果てまで」や「明日…咲く」など、日本テレビ系列のテレビドラマ主題歌を多数担当し、人気を博しました。

シングル

マイ・ライフ／テイク・ザ・チャンス（1979年）※パティ・フィンク名義
太陽のユートピア（1980年）
この夢の果てまで（1980年）
明日…咲く（1980年）
ブルー・マイ・ラヴ（1981年）
愛のコーヒー・ブレイク（1981年）

アルバム

マイ・ライフ（1979年、オリジナルサウンドトラック）
ファー・アウェイ（1980年）
セカンド・インプレッション（1981年）
アイドル・ミラクルバイブルシリーズ パティ（2003年）

多岐にわたる才能

パティは、流暢な日本語と英語を活かし、音楽活動以外にも、テレビ番組やラジオ番組に多数出演しました。特に、文化放送のラジオ番組「百万人の英語」では、ハイディ矢野と共に、従来の英語教育にはないアメリカ英語の発音指導で人気を博しました。また、「びっくり日本新記録」のアシスタントや、「カックラキン大放送!!」「レッツゴーヤング」「8時だョ!全員集合」など、人気バラエティ番組にも出演し、その明るいキャラクターでお茶の間の人気者となりました。

現在

現在は半ば引退状態にあり、米国フロリダ州タンパで2匹のチワワと暮らしながら、レイキの資格を活かした活動も行っています。かつて日本の音楽シーンを彩った彼女の歌声は、今もなお、多くの人々の記憶に残っています。

エピソード

ヨコタ高コンサートでソロを務めた際、音程を外さないように過敏になった。
専属マネージャーがおらず、営業で苦労した。
山口百恵にチャックを上げてもらったことがある。
西城秀樹や松田聖子と英語を練習した。
サザンオールスターズメンバーの英語力に感心した。
アムウェイが招聘したダイアナ・ロスの東京ドームコンサートにマネージャーとして同行した。
若い頃の趣味は油絵、スケッチ、料理で、特にケーキのデコレーションが得意だった。

外部リンク

Patricia Fink (patricia.fink.792) - Facebook

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