パディントン 消えた黄金郷の秘密

『パディントン 消えた黄金郷の秘密』

マイケル・ボンド原作の愛されキャラクター、くまのパディントンを主人公にした大人気実写映画シリーズの第3作目にあたるのが、本作『パディントン 消えた黄金郷の秘密』（原題：Paddington in Peru）です。2024年に製作・公開されたこのファンタジー映画は、イギリス、フランス、アメリカ、日本の国際的な共同製作体制で送り出されました。

物語のあらすじ

ロンドンでブラウン一家と共に幸せな日々を送るパディントンは、故郷であるペルーにいる大切なルーシー叔母さんのことを想い、彼女に会うためペルーへの旅を決意します。心優しいブラウン一家もパディントンに同行し、一行は南米ペルーへと旅立ちます。目指すは、ルーシー叔母さんが暮らしているはずの「老クマ」ホーム。

しかし、ホームに到着したパディントンたちを待っていたのは、予期せぬ知らせでした。ホームを管理する修道女から聞かされたのは、ルーシー叔母さんが静かに隠居するどころか、どうやら新たな冒険へと旅立ってしまったらしい、という驚きの情報です。愛する叔母さんの身に何かあったのではないかと心配したパディントンとブラウン一家は、彼女の足跡を追い、広大で神秘的なジャングルの奥深くへと捜索の範囲を広げていくことになります。

未知の自然が広がるジャングルでの冒険は、彼らに様々な困難や予期せぬ出会いをもたらします。ルーシー叔母さんはなぜホームを離れたのか？彼女が向かった冒険とは一体？そして、タイトルの「消えた黄金郷の秘密」がどのように物語に関わってくるのか、パディントンたちのスリリングで心温まる探索の旅が描かれます。

主要登場人物とキャスト

本作には、お馴染みのキャラクターたちが再登場するほか、物語の鍵を握る魅力的な新キャラクターも加わります。豪華俳優陣がキャラクターに命を吹き込んでいます。

パディントン
好奇心旺盛で、どこか不器用ながらも人々を引きつける愛すべきクマ。故郷ペルーでルーシー叔母さんを探す冒険に乗り出します。
声：ベン・ウィショー (日本語吹替：松坂桃李)

ルーシー叔母さん
パディントンの育ての親であり、彼にとって最も大切な家族の一人。ペルーで静かに暮らしているはずが、行方不明になってしまいます。
声：イメルダ・スタウントン

ブラウン一家
パディントンを温かく家族として受け入れ、常に彼の味方である一家。本作でもパディントンと共にペルーでの冒険を支えます。
ヘンリー・ブラウン：一家の父。真面目ながらもパディントンを見守る。演：ヒュー・ボネヴィル (日本語吹替：古田新太)
メアリー・ブラウン：一家の母。理解があり、行動力もある。演：エミリー・モーティマー
ジュディ・ブラウン：ブラウン家の娘。パディントンの良い友達。演：マデリン・ハリス (日本語吹替：三戸なつめ)
ジョナサン・ブラウン：ブラウン家の息子。冒険心を持つ。演：サミュエル・ジョスリン

バード夫人
ブラウン家の家政婦。頼りになる存在で、一家を支えます。演：ジュリー・ウォルターズ

サミュエル・グルーバー
ロンドンの骨董店主で、ブラウン一家の古い友人。パディントンの良き理解者でもあります。演：ジム・ブロードベント

その他の注目キャスト
ジーナ・キャボット：物語に深く関わる人物。演：カルラ・トウス (日本語吹替：大平あひる)
クラリッサ / 修道女：ルーシー叔母さんがいたホームの管理者。物語の始まりに関わる。演：オリヴィア・コールマン (日本語吹替：吉田羊)
ハンター・キャボット：冒険の中で出会う人物。演：アントニオ・バンデラス (日本語吹替：山路和弘)
マディソン：演：ヘイリー・アトウェル
* フェニックス・ブキャナン：前作で強烈な印象を残した元人気俳優。再び登場し、物語に波乱をもたらす？演：ヒュー・グラント (日本語吹替：斎藤工)

映画の見どころ

本作の最大の魅力の一つは、舞台がこれまでのロンドンからパディントンの故郷であるペルーに移ることです。特に広大なジャングルの描写は、視覚的にも大きな変化と新鮮さをもたらすでしょう。パディントンの純粋さから巻き起こるドタバタ劇は健在で、異文化や未知の環境での彼の活躍が期待されます。ルーシー叔母さんという、パディントンにとって最も大切な存在を巡る物語は、シリーズの根幹である家族の絆や愛情というテーマをより深く掘り下げるものとなるでしょう。

前作で鮮烈なキャラクターを演じたヒュー・グラントの再登場はファンにとって嬉しいサプライズであり、オリヴィア・コールマンやアントニオ・バンデラスといった実力派俳優たちの参加も物語に厚みを与えています。ユーモアと感動、そしてスリリングな冒険が織り交ぜられた本作は、子供から大人まで、家族全員で楽しめるエンターテイメント作品として注目を集めています。

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