パディントン2

パディントン2



『パディントン2』は、2017年に公開されたイギリスフランス合作のファンタジー[[映画]]です。マイケル・ボンドの児童文学『くまのパディントン』シリーズを原作とし、前作『パディントン』の続編として制作されました。

あらすじ



物語は、ロンドンのウィンザー・ガーデンでブラウン一家と暮らすパディントンが、地域の人々から愛される存在となっているところから始まります。パディントンは、100歳を迎えるルーシー叔母への誕生日プレゼントとして、アンティークショップで見つけたロンドンの街を描いた飛び出す絵本を贈ろうとします。そのために窓ふきのアルバイトでお金を貯め始めます。

しかし、絵本を購入できる金額を貯めた矢先、ひげを生やした泥棒が絵本を盗む現場を目撃します。泥棒を追跡するも逃げられ、逆にパディントンが犯人として疑われてしまいます。店主のグルーバーはパディントンを信じていましたが、パディントンの主張する泥棒の証拠が見つからず、パディントンは不当にも罪を認めさせられ、刑務所に収監されることになります。

一方、絵本を盗んだ犯人は、ブラウン家の向かいに住む落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンでした。彼は、移動遊園地のオープニングセレモニーでパディントンから飛び出す絵本のことを聞き、その絵本が、かつて祖父が隠した財宝のありかを示す手がかりであることを知ったのです。

刑務所では、パディントンは持ち前の人懐っこさで、凶暴な囚人たちともすぐに打ち解け、特に料理人のナックルズとは、パディントンの作ったマーマレードサンドをきっかけに親しくなります。ナックルズはパディントンを助手として迎え入れます。

その頃、ブラウン一家はパディントンの無実を証明しようと奔走します。彼らはブキャナンが怪しいと突き止め、ブキャナンの家に侵入しますが、絵本は見つかりませんでした。しかし屋根裏の隠し部屋で、パディントンが目撃した泥棒の衣装を発見し、ブキャナンが犯人であることを確信します。

パディントンが面会に来ないブラウン一家に失望した矢先、ナックルズたち囚人仲間に誘われ脱獄を決行します。脱獄後、ナックルズたちはパディントンを裏切り国外に逃亡しようとしますが、パディントンは一人でロンドンに残ります。ブラウン一家と連絡を取ると、ブキャナンが犯人であることを知らされ、財宝が隠されている移動遊園地がパディントン駅から出発することから、パディントン駅で落ち合うことにします。

移動遊園地を乗せた列車に乗り込んだブキャナンを追って、パディントンも列車に乗り込み、ブキャナンが絵本の手がかりを基に財宝の箱を開けるところを目撃します。ブラウン一家の助けもあり、絵本を取り戻し、ブキャナンを捕らえることに成功しますが、パディントンの乗った貨車が川に落ちてしまいます。そこに、改心したナックルズたちが駆けつけ、パディントンは無事に救出されます。

3日間意識不明だったパディントンは、ルーシー叔母の誕生日の朝に目を覚まします。絵本を贈れなかったことを悔やむパディントンでしたが、ブラウン一家と近所の人々の計らいで、ルーシー叔母がロンドンに招待されることになり、再会を果たします。

その後、ナックルズは刑務所を出所しサンドイッチ屋を開店し、店は繁盛します。ブキャナンは10年の刑で刑務所に入り、そこで看守や囚人たちとミュージカルを行うのでした。

登場人物



クマ



パディントン
声 - ベン・ウィショー(日本語吹替:松坂桃李
ブラウン一家と暮らすクマ。心優しく、周りの人々から愛されています。
ルーシー叔母さん
声 - イメルダ・スタウントン(日本語吹替:堀越真己
パディントンの叔母。100歳を迎えます。
パストゥーゾ叔父さん
声 - マイケル・ガンボン(日本語吹替:宝亀克寿
パディントンの叔父。故人。

ブラウン一家



ヘンリー・ブラウン
演 - ヒュー・ボネヴィル(日本語吹替:古田新太
ブラウン家の父。リスク管理の仕事をしており、健康オタクになっています。
メアリー・ブラウン
演 - サリー・ホーキンス(日本語吹替:石塚理恵
ブラウン家の母。冒険物語の挿絵画家です。
ジュディ・ブラウン
演 - マデリン・ハリス(日本語吹替:三戸なつめ
ブラウン家の長女。古い印刷機を使って新聞を作っています。
ジョナサン・ブラウン
演 - サミュエル・ジョスリン(日本語吹替:西田光貴)
ブラウン家の長男。SLが好きですが、それを隠しています。
バード夫人
演 - ジュリー・ウォルターズ(日本語吹替:定岡小百合
ブラウン家の親戚で、住み込みの家政婦。

ブラウン一家の隣人・知人



フェニックス・ブキャナン
演 - ヒュー・グラント(日本語吹替:斎藤工
ブラウン家の隣人で、落ち目の俳優。ナルシストで、財宝を狙いパディントンと対立します。
カリー氏
演 - ピーター・カパルディ(日本語吹替:佐々木睦
ブラウン家の皮肉屋の隣人。
サミュエル・グルーバー
演 - ジム・ブロードベント(日本語吹替:佐々木省三
骨董品店の店主で、メアリーの友人。
マドモアゼル・デュボイス
演 - マリエ・フランス・アルバレジ(日本語吹替:和優希)
ブラウン家の前を自転車で通る女性。
ジャフリ先生
演 - サンジーヴ・バスカー(日本語吹替:野川雅史)
ブラウン家の近所に住む医師。
ランカスター大佐
演 - ベン・ミラー(日本語吹替:金尾哲夫
ブラウン家の近所に住む元軍人。
キッツ
演 - ジェシカ・ハインズ(日本語吹替:千種春樹)
ブラウン家の近所で新聞屋を経営している女性。
バーンズ
演 - ロビー・ギー(日本語吹替:中務貴幸
ゴミ収集車のドライバー。

刑務所



ナックルズ
演 - ブレンダン・グリーソン(日本語吹替:楠見尚己)
刑務所の囚人で、料理を担当。パディントンと出会い改心します。
スプーン
演 - アーロン・ニール(日本語吹替:岩崎ひろし
眼鏡をかけた囚人。パディントンに刑務所で生き残る術を教える。
フィブス
演 - ノア・テイラー(日本語吹替:宮崎敦吉
ひょうきんな囚人。
Tボーン
演 - トム・デイヴィス(日本語吹替:天田益男
好戦的な囚人。
教授
演 - ジェイミー・デメトリウ(日本語吹替:長谷川敦央
囚人の一人。
ウォーカー
演 - コブナ・ホールドブルック・スミス(日本語吹替:竹田雅則
黒人の看守長。

その他


マダム・コズロヴァ
演 - アイリーン・アトキンス(日本語吹替:宮沢きよこ
移動遊園地の主催者で占い師。
ジェラルード・ビグルスウエード判事
演 - トム・コンティ(日本語吹替:浦山迅
パディントンの裁判を担当した判事。
バリー
演 - サイモン・ファーナビー(日本語吹替:梅津秀行)
セントポール大聖堂の警備副主任代理。
フェリシティ・ファンショー
演 - ジョアンナ・ラムレイ(日本語吹替:庄司まり)
「俳優エージェント」の社長。


評価



本作は、心温まるストーリーと、個性豊かなキャラクターたちが魅力です。パディントンの純粋さと優しさが、周りの人々を良い方向へと導いていく姿が感動的です。また、映像の美しさやユーモアも高く評価されています。

脚注




外部リンク


日本版オフィシャルサイト
パディントン2 - allcinema
パディントン2 - KINENOTE
Paddington 2 - オールムービー英語
Paddington 2 - IMDb英語
パディントン2 (@eigapaddington) - X(旧Twitter)

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