マイケル・ボンド
マイケル・ボンド（Michael Bond）は、イギリス出身の小説家、児童文学作家です。特に、世界中で親しまれている児童文学シリーズ『くまのパディントン』の生みの親として知られています。
1926年1月13日、イングランドのバークシャー州ニューベリーで生を受けました。その生涯は2017年6月27日に91歳で幕を閉じました。
ボンドのキャリアは、第二次世界大戦中の従軍から始まります。彼はイギリス空軍、そしてイギリス陸軍に所属しました。戦後の1945年からは、創作活動、特に短編小説の執筆を開始しています。
その後、BBC（英国放送協会）でカメラマンとして働きながら、精力的に多くの短編作品を発表しました。この時期の執筆活動が、彼の作家としての基礎を築いたと言えるでしょう。
転機となったのは、1958年に最初の『くまのパディントン』シリーズ作品を世に送り出したことです。この愛らしいクマのキャラクターは瞬く間に人気を集め、ボンドは1967年からは専業作家として活動することになりました。
『くまのパディントン』シリーズは、現在では世界およそ20カ国で翻訳出版され、多くの読者に読み継がれています。その普遍的な魅力は、世代を超えて人々を惹きつけてやみません。
ボンドの創作は児童文学に留まりません。大人向けの作品として、『パンプルムース氏』シリーズというミステリー作品も手掛けています。これは、グルメ雑誌の記者でありながら覆面調査員としても活躍するアリスティード・パンプルムース氏を主人公としたユーモアあふれるシリーズです。
長年にわたる文学への貢献に対し、マイケル・ボンドは英国政府から栄典を授けられました。1997年と2015年の二度にわたり、大英帝国勲章を受章しています。
2017年6月27日、マイケル・ボンドは91歳で逝去しました。その訃報は翌28日に広く伝えられ、世界中のファンや関係者から惜しまれました。
くまのパディントンシリーズ
（詳細は「くまのパディントン」の項目を参照）
パンプルムース氏（Aristide Pamplemousse）シリーズ
このシリーズは、グルメ探偵パンプルムース氏の活躍を描く大人向けミステリーです。
『パンプルムース氏のおすすめ料理』
原題：Monsieur Pamplemousse (1985)
邦訳：木村博江訳、東京創元社 1998.2 / 創元推理文庫 2001.7
『パンプルムース氏の秘密任務』
原題：Monsieur Pamplemousse and the Secret Mission (1985)
邦訳：木村博江訳、東京創元社 1999.3 / 創元推理文庫 2001.11
『パンプルムース家の犬』
原題：Monsieur Pamplemousse on the Spot (1986)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2002.4
『パンプルムース氏のダイエット』
原題：Monsieur Pamplemousse takes the Cure (1987)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2002.11
『パンプルムース氏と飛行船』
原題：Monsieur Pamplemousse Aloft (1989)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2003.6
『パンプルムース氏対ハッカー』
原題：Monsieur Pamplemousse Investigates (1990)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2004.1
『パンプルムース氏の晩餐会』
原題：Monsieur Pamplemousse Rests His Case (1991)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2005.5
『パンプルムース氏とホテルの秘密』
原題：Monsieur Pamplemousse Stands Firm (1991)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2007.5
その他の主な原書
Monsieur Pamplemousse on Location (1992)
Monsieur Pamplemousse Takes the Train (1992)
Monsieur Pamplemousse Afloat (1998)
Monsieur Pamplemousse on Probation (2000)
Monsieur Pamplemousse on Vacation (2001)
Monsieur Pamplemousse Hits the Headlines (2003)
Monsieur Pamplemousse and the Militant Midwives (2006)
Monsieur Pamplemousse and the French Solution (2007)
Monsieur Pamplemousse and the Carbon Footprint (2010)
短編
「パンプルムース氏のとっておきの話」（Monsieur Pamplemousse Tells the Tale）：雑誌『ミステリマガジン』2004年5月号に掲載。
児童文学作家一覧
ファンタジー作家一覧
* 映画『パディントン』 - ボンドはカメオ出演も果たしています。
1926年1月13日、イングランドのバークシャー州ニューベリーで生を受けました。その生涯は2017年6月27日に91歳で幕を閉じました。
経歴
ボンドのキャリアは、第二次世界大戦中の従軍から始まります。彼はイギリス空軍、そしてイギリス陸軍に所属しました。戦後の1945年からは、創作活動、特に短編小説の執筆を開始しています。
その後、BBC（英国放送協会）でカメラマンとして働きながら、精力的に多くの短編作品を発表しました。この時期の執筆活動が、彼の作家としての基礎を築いたと言えるでしょう。
転機となったのは、1958年に最初の『くまのパディントン』シリーズ作品を世に送り出したことです。この愛らしいクマのキャラクターは瞬く間に人気を集め、ボンドは1967年からは専業作家として活動することになりました。
『くまのパディントン』シリーズは、現在では世界およそ20カ国で翻訳出版され、多くの読者に読み継がれています。その普遍的な魅力は、世代を超えて人々を惹きつけてやみません。
ボンドの創作は児童文学に留まりません。大人向けの作品として、『パンプルムース氏』シリーズというミステリー作品も手掛けています。これは、グルメ雑誌の記者でありながら覆面調査員としても活躍するアリスティード・パンプルムース氏を主人公としたユーモアあふれるシリーズです。
栄典
長年にわたる文学への貢献に対し、マイケル・ボンドは英国政府から栄典を授けられました。1997年と2015年の二度にわたり、大英帝国勲章を受章しています。
死去
2017年6月27日、マイケル・ボンドは91歳で逝去しました。その訃報は翌28日に広く伝えられ、世界中のファンや関係者から惜しまれました。
主な著作
くまのパディントンシリーズ
（詳細は「くまのパディントン」の項目を参照）
パンプルムース氏（Aristide Pamplemousse）シリーズ
このシリーズは、グルメ探偵パンプルムース氏の活躍を描く大人向けミステリーです。
『パンプルムース氏のおすすめ料理』
原題：Monsieur Pamplemousse (1985)
邦訳：木村博江訳、東京創元社 1998.2 / 創元推理文庫 2001.7
『パンプルムース氏の秘密任務』
原題：Monsieur Pamplemousse and the Secret Mission (1985)
邦訳：木村博江訳、東京創元社 1999.3 / 創元推理文庫 2001.11
『パンプルムース家の犬』
原題：Monsieur Pamplemousse on the Spot (1986)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2002.4
『パンプルムース氏のダイエット』
原題：Monsieur Pamplemousse takes the Cure (1987)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2002.11
『パンプルムース氏と飛行船』
原題：Monsieur Pamplemousse Aloft (1989)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2003.6
『パンプルムース氏対ハッカー』
原題：Monsieur Pamplemousse Investigates (1990)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2004.1
『パンプルムース氏の晩餐会』
原題：Monsieur Pamplemousse Rests His Case (1991)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2005.5
『パンプルムース氏とホテルの秘密』
原題：Monsieur Pamplemousse Stands Firm (1991)
邦訳：木村博江訳、創元推理文庫 2007.5
その他の主な原書
Monsieur Pamplemousse on Location (1992)
Monsieur Pamplemousse Takes the Train (1992)
Monsieur Pamplemousse Afloat (1998)
Monsieur Pamplemousse on Probation (2000)
Monsieur Pamplemousse on Vacation (2001)
Monsieur Pamplemousse Hits the Headlines (2003)
Monsieur Pamplemousse and the Militant Midwives (2006)
Monsieur Pamplemousse and the French Solution (2007)
Monsieur Pamplemousse and the Carbon Footprint (2010)
短編
「パンプルムース氏のとっておきの話」（Monsieur Pamplemousse Tells the Tale）：雑誌『ミステリマガジン』2004年5月号に掲載。
関連項目
児童文学作家一覧
ファンタジー作家一覧
* 映画『パディントン』 - ボンドはカメオ出演も果たしています。
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