パナソニックトライアンズ

パナソニックトライアンズ

パナソニックトライアンズ（英: Panasonic Trians）は、かつて日本の大阪府枚方市を拠点にしていたバスケットボールチームです。このチームは、母体企業がパナソニックであり、国内のJBLリーグに所属していました。現在、近畿リーグに参加している和歌山トライアンズは、このチームの実質的な後継とされています。

チームの特色と実績

パナソニックトライアンズは、初代日本リーグ王者として名を馳せ、リーグ戦で13回、オールジャパンで10回、全日本実業団選手権で1回、国体で2回という計26の全国タイトルを獲得しました。これは、NKKシーホークスに次いで歴代2位の多さで、強豪の証明とも言えます。最も最近のリーグ優勝は1994-95シーズンで、ルーキーの長谷川誠がその時のMVPに選ばれるという栄光もありました。

特筆すべき点は、日本人プロ契約選手は在籍せず、新たに構成されたJBLではセミプロ契約の選手が大部分を占めていました。それでも、チームワークや連携プレーの強さを誇り、観客を魅了しました。

チーム名の由来

チーム名「トライアンズ」は、「TRI（三つの）+AN（人々）+S（英語の造語）」から成り立っており、地域、企業、チームの三者が一体となることを目指すという理念が込められています。また、本拠地である枚方市の形状がトライアングル（三角形）であることから、三銃士のような強さとチームワークを追求しているとも示唆しています。

マスコットキャラクター

ガンバラナイトという名のマスコットキャラクターは、「イエロー」「ブルー」「イエロー」の3体で構成されています。チームが休部した後も、パナソニックのその他のスポーツ関係活動を通じてマスコットとしての役割を果たし続けました。

休部と新設チーム

2012-13シーズンにおいて会社の経営的な問題が表面化し、このシーズンを最終として休部することが伝えていました。新たに創設されるナショナル・バスケットボール・リーグ（NBL）には参加せず、同年10月31日に正式に休部が発表されました。その後、パナソニックの創業者松下幸之助の故郷である和歌山県に新しいプロチームが設立され、NBL参加権が譲渡されることになりました。

2013年には旧チーム名を引き継いだ「和歌山トライアンズ」として新たにスタートし、パナソニックはそのスポンサーとして引き続き関与することが明らかになりました。最後のシーズンとなる2012-13年には、オールジャパンでの優勝を果たしましたが、リーグ戦では5位に終わりプレーオフに進出できず、62年の歴史を持つパナソニックとしての活動に幕を下ろしました。

沿革と成績

このチームは1951年に設立され、1996年には「松下電器スーパーカンガルーズ」という愛称が付けられました。1998年には「松下電器パナソニックスーパーカンガルーズ」へと改名され、2006年には「パナソニックスーパーカンガルーズ」となりました。そして、2007年に新JBLに伴い「パナソニックトライアンズ」へと改称されました。しかし、2013年に休部し、そのチーム権利は和歌山トライアンズに移譲されました。

最後に

パナソニックトライアンズは、大阪を拠点に数々の栄光を築いたチームでありました。希望を持って活躍していた選手たちの姿や、地域との結びつきを大切にしていた姿勢は、今も多くのファンに愛されています。2023年には、再び大阪エヴェッサと提携を結ぶことで、新しい形でのスポーツ活動が続いていくことが期待されています。

もう一度検索