パファー (潜水艦)

USS Puffer (SS-268) 概要

USS Puffer（SS-268）は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦として知られる艦艇で、1943年に就役しました。その名は、体を膨らませるフグにちなんで名付けられました。また、退役後23年後には原子力潜水艦として2代目「パファー（SSN-652）」が就役しています。

艦歴の詳細

「パファー」は1942年2月16日にウィスコンシン州マニトワックで建造され、1943年4月27日に就役しました。就役後、魚雷や弾薬を供給し、パナマ沖での1ヶ月の訓練を経てオーストラリアに向かいました。太平洋戦争の中心的な作戦区域であるオーストラリアへの到着を経て、「パファー」は数度の哨戒任務に派遣されました。

第1、第2哨戒（1943年9月 - 1944年1月）

1943年9月7日、初めての哨戒でセレベス海に向かった「パファー」は、輸送船を発見し、魚雷を発射しました。その後の哨戒でも、多数の攻撃を行い、輸送船や護衛艦を撃沈しました。しかし、敵の爆雷攻撃に遭うなど、多くの困難も経験しました。94日の行動を終えてフリーマントルに帰投した後、艦長が交代しました。

第3、第4哨戒（1944年2月 - 6月）

1944年2月に南シナ海に向かった「パファー」は、護衛のない大型商船を見つけ、魚雷を発射。見事に多数の命中を記録しました。その後もマニラ近海での攻撃など、数回の成功を収めましたが、艦の活動は敵の注意を引き、注意深い行動を強いられました。

第5の哨戒（1944年7月 - 8月）

7月の哨戒では敵艦を追跡し、魚雷を発射して撃沈する成功を収めましたが、防衛艦との交戦もあり、艦の耐久性が試されました。48日間の行動を完了し、真珠湾に向かいました。

第6、第7の哨戒（1944年12月 - 1945年4月）

1945年初頭には、さらに南西諸島方面へ向かい、輸送船団の攻撃を精力的に行いました。様々な艦艇との交戦を経ながら、数隻の艦を撃沈し、帰港しました。

第8、第9の哨戒（1945年5月 - 8月）

終戦が近づく中でも、活動を続けた「パファー」は、艦艇の集団を発見し、攻撃を行い、戦果を上げました。しかし、戦闘の高まりと共に、日本の艦船は外洋から姿を消し、「パファー」の活動は制限を受けました。

戦後の動き

1945年以降、「パファー」は一時的な訓練任務を経て、1946年に予備役となり、最終的には1960年にスクラップとして売却されました。戦争においては8隻の艦艇を沈没させ、36,392トンの撃沈トン数を記録しました。「パファー」はその戦功により9つの従軍星章を受章。アメリカ海軍の歴史の中で重要な役割を果たした艦艇として記憶されます。

もう一度検索