パラノマサイト FILE23 本所七不思議

パラノマサイト FILE23 本所七不思議

『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』は、スクウェア・エニックスより2023年3月9日に発売されたホラーアドベンチャーゲームです。舞台は昭和後期の東京都墨田区。本所七不思議の伝承を軸に、呪われた「呪詛珠」を手にした人々が、《蘇りの秘術》を求めてそれぞれの思惑が交錯する群像劇が繰り広げられます。

ゲーム概要

本作は、探索と選択を通じて物語を進めるアドベンチャーゲームです。プレイヤーは、複数の登場人物の視点を切り替えながら、それぞれの物語を体験し、事件の真相に迫ります。物語の中盤からは、視点変更システムを駆使し、複雑に絡み合った人間関係や隠された事実を解き明かしていくことになります。

ディレクター・シナリオライターは、『探偵・癸生川凌介事件譚』シリーズで知られる石山貴也氏が担当。緻密なシナリオと、本所七不思議をモチーフにした独特な世界観が魅力です。

登場人物

主要人物

興家彰吾（おきいえ しょうご）: 「ヒハク石鹸」の企画部員。ひょんなことから「置いてけ堀」の呪詛珠に取り憑かれ、事件に巻き込まれていく。
福永葉子（ふくなが ヨーコ）: オカルト好きな女性。愛犬オゴポゴを《蘇りの秘術》で蘇らせたいと願う。錦糸堀公園で彰吾と出会い、行動を共にする。
志岐間春恵（しぎま はるえ）: 息子を亡くした主婦。「送り拍子木」の呪詛珠に取り憑かれ、《蘇りの秘術》に希望を託す。
櫂利飛太（かい りひた）: 自称「プロタン」の私立探偵。春恵の依頼で誘拐事件を調査する。かつては警察官だった。
津詰徹生（つつみ てつお）: 警視庁捜査一課の警部。「落葉なき椎」の呪詛珠に取り憑かれる。過去に心霊対策室に在籍していた経験を持つ。
襟尾純（えりお じゅん）: 津詰の相棒刑事。津詰を尊敬しているが、ストレートな物言いで周囲を困惑させることも。
逆崎約子（さかざき やっこ）: 駒形高校の女子高生。幼馴染の死の真相を求めてこっくりさんを行った結果、「馬鹿囃子」の呪詛珠に取り憑かれる。
黒鈴ミヲ（くろすず みを）: オカルトに詳しい転校生の女子高生。霊感に優れ、約子にアドバイスを送る。霊能力者の名河越懺の弟子。

その他の人物

並垣祐太郎（なみがき ゆうたろう）: エリート学生。「足洗い屋敷」の呪詛珠に取り憑かれている。
灯野あやめ（とうの）: 並垣祐太郎と行動を共にする美大生。
志岐間修一（しぎま しゅういち）: 春恵の息子。誘拐殺人事件に巻き込まれ死亡。
吉見肇（よしみ はじめ）: 墨田署の巡査長。襟尾や利飛太と同期。変死体で発見される。
蝶澤麻由（ちょうざわ まゆ）: 吉見の婚約者。
白石美智代（しらいし みちよ）: 約子の幼馴染。死体となって発見される。
奥田瞳（おくだ ひとみ）: 駒形高校のスケバン。
城之内耕兵（じょうのうち こうへい）: 駒形高校の英語教師。
葦宮誠（あしみや まこと）: 駒形高校の校務員。
新石英樹（あらいし ひでき）: 郷土史研究家。「消えずの行灯」の呪詛珠に取り憑かれている。
岩井官吉郎（いわい かんきちろう）: 白石美智代の母親の内縁の夫。
根島史周（ねじま ふみちか）: 虐殺事件「根島事件」の犯人。
弓岡巧己（ゆみおか たくみ）: 「ヒハク石鹸」の会長秘書。
山森ナツヱ（やまもり）: 「ヒハク石鹸」の会長。
案内人: パラノマサイトを導く謎の存在。

評価

Steamでは97%が高評価。メタスコアは86点を獲得。日本ゲーム大賞2023では優秀賞を受賞。

コラボレーション

探偵・癸生川凌介事件譚: 石山貴也氏が手掛けるゲームシリーズ。コラボ動画やプレゼント企画が実施。
* 月刊ムー: オカルト誌『ムー』監修の冊子「本所七不思議探索地図 令和版」が配布。

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