パリス (ケンタッキー州)

ケンタッキー州パリスの概要

パリスは、アメリカ合衆国ケンタッキー州にある都市で、バーボン郡の郡庁所在地です。2020年の国勢調査によると、人口は10,171人。レキシントンの北東約30キロメートルに位置し、市内にはリッキング川の支流であるストーナーフォークが流れています。

歴史

パリスの歴史は、1776年にジョセフ・ヒューストンがこの地に駅を設置したことに始まります。その後、土地の権利関係で移転を余儀なくされましたが、1786年にローレンス・プロッツマンがこの地域を購入し、約100ヘクタールの土地を区画整理しました。彼は、公共施設と土地をバージニア州議会に提供し、バーボン郡の新設と郡庁所在地としての機能を確立させました。1789年、この町はプロッツマンの故郷であるニュージャージー州の地名にちなんでホープウェルと名付けられましたが、翌年、アメリカ独立戦争におけるフランスの支援に敬意を表し、フランスの首都と同じ「パリス」に改名されました。

19世紀初頭には、一時的に「バーボンタウン」または「バーボントン」と呼ばれていた記録もありますが、これが正式な町名として採用された証拠はありません。パリスは、フランスのラモット＝ブーヴロンと姉妹都市提携を結んでいます。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局によると、パリスの総面積は約15.5平方キロメートルです。そのうち、約15.4平方キロメートルが陸地で、残りの約0.1平方キロメートルが水域となっています。

人口統計

2000年の国勢調査では、パリスには9,183人が居住しており、3,857世帯、2,487家族がいました。人口密度は1平方マイルあたり約1,351.2人です。人種構成は、白人が84.23％、アフリカ系アメリカ人が12.71％、ネイティブアメリカンが0.16％、アジア人が0.16％、その他が1.35％、混血が1.38％でした。ヒスパニックまたはラテン系の人々は人口の2.62％を占めていました。

世帯のうち、31.9％が18歳未満の子供と同居しており、43.8％が夫婦で同居、16.5％が夫のいない女性が世帯主でした。35.5％は非家族世帯でした。全世帯の31.2％が一人暮らしで、14.2％が65歳以上の高齢者でした。1世帯あたりの平均人数は2.33人で、家族世帯では2.90人でした。

人口構成は、18歳未満が25.3％、18歳から24歳が9.0％、25歳から44歳が28.5％、45歳から64歳が21.6％、65歳以上が15.7％と分散しています。年齢の中央値は36歳。男女比は、女性100人に対して男性は88.9人、18歳以上の女性100人に対して男性は82.7人でした。

世帯収入の中央値は30,872ドルで、家族収入の中央値は37,358ドルでした。男性の収入中央値は29,275ドル、女性の収入中央値は21,285ドルでした。市の一人当たりの収入は16,645ドルでした。貧困線以下の住民は、家族の約17.5％、人口の約17.8％でした。

教育

パリスには、地域住民にサービスを提供するパリス・バーボン郡図書館があります。

芸術と文化

パリスのメインストリートは、歴史的建造物の保存と活性化に重点が置かれています。1992年から始まった「ルネサンス・オン・メイン」というプログラムは、地元の経済活性化のために、歴史的建造物の改修を支援しています。2006年から2008年の間には、15棟の建物がこのプログラムの助成金によって改装されました。また、ダウンタウンでは「Paris ARTWALK」というイベントが開催され、地域のアートシーンを盛り上げています。このイベントはメインストリートプログラムが後援し、ミランダ・レイノルズとスティーブ・ウォルトンによって設立されました。

パリス出身の著名人

パリスは、以下のような著名人を輩出しています。

ブラントン・コリアー（1906–1983）：NFLのコーチ
ウィリアム・パターソン・アレクサンダー（1805–1884）：ハワイの宣教師
ビル・アルンスパルガー（1926–2015）：フットボールのコーチ
デビッド・ディック（1930–2010）：CBSニュースの特派員
ジョセフ・ダンカン（1794–1844）：イリノイ州知事
ウィリアム・リー・D・ユーイング（1795–1846）：イリノイ州知事
ジョン・フォックス・ジュニア（1862–1919）：作家
ギャレット・モーガン（1877–1963）：発明家
サニー・オーバーリー：ケンタッキー州下院議員
ジョージ・スナイダー：銀細工職人、時計職人、釣り用リールの発明者
ロバート・トリンブル：合衆国最高裁判所陪席裁判官

外部リンク

City of Paris official website
* Paris-Bourbon County Chamber of Commerce

もう一度検索