パリメトロ13号線

パリメトロ13号線：パリを縦断する地下鉄路線

パリメトロ13号線は、フランスのパリ市内を南北に縦断する地下鉄路線です。パリ交通公団（RATP）が運営しており、パリ市内だけでなく郊外地域にも路線が伸びているのが特徴です。その全長は22.5キロメートルにも及び、パリメトロ路線の中でも最長を誇ります。

複雑な路線網：二つの路線の合流

13号線は、パリ北西のアニエール＝ジュヌヴィリエ＝レ・クルティーユ駅とパリ北部のサン＝ドニ＝ユニヴェルシテ駅からそれぞれ発車する二つの路線が、ラ・フルシュ駅で合流する形で構成されています。そのため、一本の路線のように見えますが、実際は異なる起点を持つ二つの路線が一体となっている複雑な構造をしています。

歴史：段階的な延伸と路線統合

13号線の歴史は1911年にまで遡ります。当時、パリ北南電気鉄道（北南線）によって、サン・ラザール駅とポルト・ド・サントゥアン駅間が開業しました。その後、長い年月をかけて段階的な延伸工事が続けられ、1976年にはシャンゼリゼ＝クレマンソー駅〜バジリク・ド・サン＝ドニ駅間、およびラ・フルシュ駅〜ポルト・ド・クリシー駅間の区間が開通、現在の路線網の基礎が築かれました。

興味深いことに、現在13号線の一部となっている区間は、当初は14号線として独立して運行されていました。1937年にモンパルナス＝ビヤンヴニュ駅〜ポルト・ド・ヴァンヴ駅間が開通、後にアンヴァリッド駅まで延伸しましたが、その後は長らくそのままの状態でした。しかし、RER（パリ地域高速鉄道）の建設に伴い、利便性向上のため13号線と14号線の統合が決定。1976年にはシャンゼリゼ＝クレマンソー駅〜アンヴァリッド駅間が開通し、両路線が接続、14号線は13号線に統合されました。その後も延伸工事が続き、2008年には現在の路線網が完成しました。

主要駅と接続路線：主要交通網との連携

13号線は、パリの中心部を貫くように走り、多くの主要駅と接続しています。例えば、サン・ラザール駅ではメトロ3号線、12号線、14号線、そしてRER E線と接続、シャンゼリゼ＝クレマンソー駅ではメトロ1号線と接続するなど、他の交通機関との乗り換えが非常に容易です。さらに、RER C線、トラム1号線、トラム3号線などとも接続しており、パリ市内および近郊へのアクセスに極めて便利な路線となっています。

沿線地域：多様な地域を網羅

13号線は、パリの北西郊外から、中心街、そして南西郊外へと広範囲にわたって路線が伸びています。沿線には、賑やかな商業地区から閑静な住宅街、そして歴史的な建造物なども存在しており、多様な地域を通過します。

駅一覧

以下に、13号線の主要な駅を、北西方向からの分岐線、北方向からの分岐線、そして合流点から終点までの順に列挙します。それぞれの駅名には、接続する路線の情報も合わせて記載しています。

北西方向からの分岐線
アニエール＝ジュヌヴィリエ＝レ・クルティーユ駅
レジャネット駅
ガブリエル・ペリ駅
メリー・ド・クリシー駅
ポルト・ド・クリシー駅 (RER C線接続)
ブロシャン駅

北方向からの分岐線
サン＝ドニ＝ユニヴェルシテ駅
バジリク・ド・サン＝ドニ駅 (トラム1号線接続)
サン＝ドニ＝ポルト・ド・パリ駅
カルフール・プレイエル駅
メリー・ド・サン＝トゥアン駅
ガリバルディ駅
ポルト・ド・サン＝トゥアン駅
ギー・モケ駅

分岐線の合流点からシャティヨン＝モンルージュ駅まで
ラ・フルシュ駅
プラス・ド・クリシー駅 (メトロ2号線接続)
リエージュ駅
サン・ラザール駅 (メトロ3、12、14号線、RER E線接続)
ミロメニル駅 (メトロ9号線接続)
シャンゼリゼ＝クレマンソー駅 (メトロ1号線接続)
アンヴァリッド駅 (メトロ8号線、RER C線接続)
ヴァレンヌ駅
サン＝フランソワ＝グザヴィエ駅
デュロック駅 (メトロ10号線接続)
モンパルナス＝ビヤンヴニュ駅 (メトロ4、6、12号線接続)
ゲテ駅
ペルヌティ駅
プレザンス駅
ポルト・ド・ヴァンヴ駅 (トラム3号線接続)
マラコフ＝プラトー・ド・ヴァンヴ駅
マラコフ＝リュ・エティエンヌ・ドレ駅
シャティヨン＝モンルージュ駅

まとめ

パリメトロ13号線は、その長さ、複雑な路線構造、そしてパリの主要交通網との連携において、重要な役割を担っています。パリを訪れる際には、ぜひ利用して、その便利さを体感してみてください。

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