パリメトロ7号線

パリメトロ7号線：パリの地下を縦横無尽に走る路線

パリメトロ7号線は、パリ交通公団（RATP）が運営するパリメトロの路線の一つです。パリ北東部のラ・クールヌーヴ-ユイ・メ・ミルヌフサンキャラントサンク駅から、パリ市内中心部を南北に貫き、南東部のメリー・ディヴリー駅とヴィルジュイフ-ルイ・アラゴン駅へと至る、パリメトロの中でもっとも駅数の多い路線として知られています。

7号線の経路と特徴

7号線は、パリ東部を南北に縦断する路線ですが、中心部の右岸ではC字状に西へ蛇行しており、4号線と2箇所で交差するという独特の形状をしています。特筆すべきは、パリ南東部のメゾン・ブランシュ駅で路線が2つに分岐することです。パリメトロでこのような分岐を持つ路線は、7号線と13号線の2路線のみです。かつては北側でも分岐していましたが、現在は片方が7bis線として独立しています。

北端のラ・クールヌーヴ-ユイ・メ・ミルヌフサンキャラントサンク駅は、パリ北東部郊外のラ・クールヌーヴ市に位置し、そこからほぼ一直線に南西方向へ進みます。ポルト・ド・ラ・ヴィレット駅でパリ市街に入り、東駅付近で西へ向きを変え、オペラ広場、パレ・ロワイヤル広場、シャトレ駅といった主要な地点を経由して、セーヌ川沿いの地下を南下します。セーヌ川を渡った後、メゾン・ブランシュ駅でヴィルジュイフ方面とイヴリー方面の2路線に分岐し、それぞれ郊外へと伸びています。

7号線の歴史

7号線の歴史は古く、1898年のメトロ整備計画に既にその構想が見られます。当初はパレ・ロワイヤルからダニューヴ広場を結ぶ路線として計画されましたが、ルーヴル宮殿や周辺の建造物、遺跡の存在、セーヌ川沿いの地下工事の困難さなどから、建設は難航しました。段階的な延伸を経て、1910年にオペラ～ポルト・ド・ラ・ヴィレット間が開業。その後、1930年代にはセーヌ川を渡りパリ南東部へと延長され、1980年代には南北両方向とも郊外まで延伸が完了しました。1967年には、輸送量の少ないプレ・サン・ジェルヴェ方面への路線が7bis線として分離されました。

セーヌ川越えの工事では、一時的に左岸側の路線が10号線の一部として運行された時期もありました。また、ポン・ヌフ～ポン・ノートルダム間の一部区間に、17世紀の水路跡のアーチをメトロのトンネルとして再利用するという、歴史的な建造物を生かした工夫が見られます。

7号線の車両と車両基地

1979年以降はMF77型車両が使用されています。5両編成で、側面にメリー・ディヴリー行きかヴィルジュイフ方面行きかを表示する装置が設置されています。車両基地はショワジーにあり、ポルト・ディヴリー駅から連絡線でつながっています。この車両基地は他の路線の車両の修繕も行っていますが、7号線用のMF77の改修はサン＝トワン車両基地で行われます。

沿線の駅

7号線は多数の駅があり、各駅にはパリの歴史や文化に関連する様々な名前がつけられています。例えば、スターリングラード駅は第二次世界大戦のスターリングラード攻防戦に由来し、ルイ・ブラン駅は政治家ルイ・ブランの名を冠しています。また、多くの駅が周辺の観光地や施設へのアクセス拠点となっています。各駅の特徴については、後述する駅一覧をご確認ください。

まとめ

パリメトロ7号線は、パリの歴史、地理、文化が凝縮された路線です。その複雑な歴史と路線形態、そして多くの駅は、パリの地下世界を理解する上で重要な要素となっています。本稿では、その概要について解説しました。より詳細な情報は、参考文献やRATPの公式ウェブサイトをご参照ください。

駅一覧

(以下、本文中の駅一覧を記載。省略)

参考文献

(本文中の参考文献を記載。省略)

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