パルチザンスク

パルチザンスク:歴史と文化

パルチザンスクはロシア連邦沿海地方に位置する町で、2021年の人口は3万3832人にのぼります。この町はナホトカから北東へ進み、シホテアリニ山脈の中腹にある炭鉱の町であり、ウラジオストクからおよそ170キロメートルの距離にあります。ここではシベリア鉄道の支線が通り、炭鉱の採掘が盛んな地域でした。

名称の変遷

沿海地方がロシア領に組み込まれた後、スーチャン（Сучан）という名で設立されましたが、1932年にヤン・ガマールニクというコミッサールの名を取ってガマールニクと改名されました。しかし、ガマールニクが1937年に逮捕された後は再びスーチャンに戻され、さらに1972年には現在のパルチザンスクと改称されました。このように、町の名称は歴史の中で数回の変更を経ています。

歴史的背景

町の歴史は遡ること9世紀中頃までさかのぼります。この時期、渤海の大仁秀は沿海州を領有し定理府の府城を設けました。1860年に北京条約が締結され、この地はロシアの領土となり、1883年には近郊のオレヌイ・クリュチで初めて炭鉱が発見されました。この第1鉱山は現在では廃坑となり、1932年に記念碑が設置されています。

また、ウラジオストクを拠点とする太平洋艦隊が石炭を必要としたため、1888年から1893年にかけてウスリースク南部での地質調査が行われました。これにより、スーチャンに炭鉱が発見され、採掘された石炭はナホトカに運ばれて軍艦の燃料として利用されていました。

1896年には、スーチャンで正式な商業採掘が始まりましたが、当初の労働者は非常に厳しい生活環境で、避難所や小屋での生活を余儀なくされました。1900年には46名の熟練鉱夫が派遣され、第1鉱山と住宅が建設され、スーチャンへの移民が進みました。政府は労働者たちの生活状況に無関心であり、1896年から1922年にかけて建設された2階建ての家は僅か1件だけでした。

1905年から1914年にかけて数つの鉱山が開発され、その結果、木製のバラックや個人住宅が建てられました。このような無計画な建設の中に、現在も残る建物が点在しています。第一次世界大戦が始まると、労働者は兵役に取られ、石炭生産は減少し、建設もストップしました。

文化的発展

1917年には11の鉱山で年間300,000トンの石炭が生産されました。ロシア内戦の最中、パルチザン活動が活発に行われた地域でもあります。その後、1922年以降には古い炭鉱の再生と新しい炭鉱の開発が行われました。これにより、散在した集落は次第に一つの町として発展し、文化的な中心地となる場所が形成されていきました。

1917年には民家が建設され、町の文化的活動が活発になるとともに、様々な集会場が新たに設けられました。1926年には350人収容の集会場が、第10鉱山近くに、200人収容の集会場が第20鉱山近くに、250人収容の集会場が材木工場近くに建設されました。特に1933年に完成した1200人収容可能な文化大ホールは、沿海州で最大かつ美しい施設として知られています。

現在の状況

しかし、近年、石炭の需要は減少し、パルチザンスクもその影響を受け、町の活気は失われつつあります。かつては産業の中心地であり繁栄を誇ったこの町ですが、現在では過去の栄光を色濃く残す一方で、衰退の道を辿っています。

出身者

名だたる出身者としては映画監督のヴィターリー・カネフスキーが挙げられます。彼の活動は地元の文化にも影響を与えています。

今後のパルチザンスクがどのような道を歩むのか、注目が集まります。

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