パルナイバ (U17)

パルナイバ（U-17）：ブラジル海軍の誇る河川砲艦

パルナイバ（ポルトガル語: Parnaíba, U-17）は、ブラジル海軍に所属する河川砲艦であり、アマゾン川およびその支流を警備する重要な役割を担っています。この艦はマットグロッソ小艦隊に配属され、地域の安全保障に寄与しています。艦艇は、1936年にリオデジャネイロ海軍工廠で起工され、1937年に進水、そして1938年に就役しました。2020年時点ではブラジル海軍において最も古い現役艦艇となっており、その歴史は非常に長いものであります。

船体と装備

パルナイバは、舷側および甲板に一部装甲を施したデザインが特徴です。艦の主機関には初め、ソーニクロフト社製の3段膨張式レシプロ蒸気機関が搭載され、合計で1,300馬力を誇ります。初期の兵装には、4.7インチ砲1門、47mm砲2門、そして20mm機銃6門が装備されていましたが、1960年には4.7インチ砲をMk.22 50口径3インチ緩射砲に変更し、さらに40mm機銃2門を追加しました。

近代化の過程

1990年代には、「ポルト・エスペランサ」に更新される計画が存在しましたが、その計画は結局撤回されました。その後、艦艇は1998年から1999年にかけてラダーリオ海軍基地で大規模な改修工事を受け、主機関にはディーゼルエンジンが搭載されることとなりました。また、ニテロイ級フリゲートから取り外された70口径40mm単装機銃が転用され、新たに搭載されることになりました。この改修によってパルナイバは、最新の航海ニーズに応える性能を持つようになりました。

ヘリコプター支援機能

改修工事の一環として、艦尾には新たにヘリコプター甲板が設置されました。この甲板は、UH-12小型ヘリコプター用の給油および再武装が可能な設備が整っています。これにより、パルナイバは情報収集や臨機応変な対応ができる能力を強化しました。艦艇の近代化は、時代の要請に応えるものであり、ブラジル海軍の中での重要な任務を果たすための一手段であると言えるでしょう。

結論

パルナイバは、その歴史と機能において、ブラジル海軍にとって非常に重要な艦艇であり、アマゾン川流域の警備に長年にわたって寄与してきました。兵装の近代化や艦の改修を通じて、常に時代のニーズに応じた艦艇として存在し続けています。今後もその使命の重要性は変わらず、ブラジルの水域での安全保障に貢献することが期待されています。

もう一度検索