パレオ (上田市)

パレオについて

パレオは、長野県上田市天神一丁目に位置する、上田駅お城口前の複合施設です。この施設は、上田駅周辺の再開発事業の一環として建設され、駅前の景観を大きく変えるとともに、市民生活に欠かせない存在となっています。

沿革

1982年、北陸新幹線の駅が上田駅に設置されることが決定しました。この決定を受け、上田市は駅前の土地利用が十分ではないという課題を認識し、1983年に上田駅周辺整備構想を発表しました。この構想の中で、パレオの建設が計画され、上田駅お城口再開発事業として具体化しました。総工費約163億円を投じ、2003年12月に完成しました。

施設概要

パレオは、本棟と隣接する複数の建物で構成されています。本棟の詳細なフロア構成は後述のフロア欄を参照してください。隣接する11階建てのビルには、ビジネスホテル相鉄フレッサインが入居しています。フレッサインの下層階は商業施設として利用され、3階には長野朝日放送上田支社が入居しています。フレッサインの右隣には、市営お城口第2駐車場として利用されている立体駐車場があります。道路を挟んだ反対側には、1階と2階が商業施設、上層階が集合住宅となっている5階建てのビルがあります。

上田駅前のロータリーとは、ペデストリアンデッキでパレオとフレッサインの2階が接続されており、エスカレーターとエレベーターが設置されています。ロータリー中央部は広場として整備され、ウッドデッキが設けられています。川沿いには水車が設置されており、これは電灯の電力として利用されていますが、観光用であり、ビル全体の発電や動力には利用されていません。

フロア構成

パレオ本棟のフロア構成は以下の通りです。

6F：街角の年金相談センター上田（オフィス）、テナント
5F：長野県企業局 上田発電建設事務所
4F：上田情報ライブラリー（図書館）
3F：テナント
2F：上田市供用会議室、テナント（居酒屋、眼鏡店、エステサロンなど）
1F：おみやげ店、化粧品/玩具店、薬局など

上田情報ライブラリー

上田情報ライブラリーは、上田市立図書館を構成する図書館の一つです。2004年に開館しました。鉄筋コンクリート構造で、延床面積は1125平方メートルです。

所在地: 〒386-0025 上田市天神1丁目8番1号
開館時間:
平日：午前10時00分 - 午後8時30分
土日・祝日：午前10時00分 - 午後6時00分
休館日: 毎週火曜日、祝日の振替日、特別整理日、年末年始

その他

「パレオ」という名称は、公募によって決定されました。フランス語で宮殿を意味する「パレ」（Palais）と、憩いの場を意味するオアシスの「オ」を組み合わせた造語です。

再開発前の上田駅周辺は、かつて「蚕都」と呼ばれた上田市の特徴的な風景が見られました。パレオとフレッサインが建っている場所には、かつて上田市道が通り、上田交通本社や上田電鉄タクシー営業所などが入った3階建ての木造ビルがありました。その背後には太郎山がそびえ、建物の裏手には電気店、旅館、食堂などが立ち並んでいました。これらの建物は、再開発事業に伴い解体・閉店しました。

2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、上田市内で震度4を観測しました。その影響で、パレオとサンルート（現：フレッサイン）の間に設置されていたステンレスパネルが剥がれる被害が発生しましたが、2021年現在では復旧しています。

関連情報

上田市
上田駅
長野朝日放送 (abn)

外部リンク

上田情報ライブラリーウェブサイト
上田駅前ビルパレオ2階会議室
上田市役所 - 上田駅お城口再開発

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