長野朝日放送

長野朝日放送株式会社の概要

長野朝日放送株式会社（略称：abn）は、長野県を放送対象地域とする地上基幹放送事業者であり、1991年4月1日に開局しました。これは長野県内で4番目の民間放送局です。アナログ放送時代のコールサインは「JOGH-TV」で、デジタル放送時代には「JOGH-DTV」を使用しています。デジタル放送ではリモコン番号は5、親局の物理チャンネルは18chです。

開局の背景と初期の方針

長野県ではアナログ放送の時代からテレビ朝日を基盤にした放送が行われており、長野朝日放送の設立は、民間放送の新たな競争を促すものでした。開局当初は、ABNという名称は商標や他団体との重複を避けるために選ばれました。当初のロゴは「A」を図案化したものの下に「ABN」と書かれたデザインでした。初代の局長である沢田純三氏が設立を主導し、開局準備に取り組みました。

現在の特徴とを特色としたマスコット

現在、同局のマスコットキャラクター、「りんご丸」が親しまれ、キャッチフレーズには「リン5（ゴ）ch abn」や「おぉ!abn」があります。それ以前は「モーリー」と「りんごちゃん」という二人組が使用されていました。さらに、abnは地域スポーツの振興にも力を入れ、毎年、アマチュアスポーツの優れた選手や団体を表彰する「abnスポーツ大賞」を主催しています。これは地域のスポーツ文化を支える取り組みでもあります。

各種受賞歴と報道への取り組み

長野朝日放送は、数多くの受賞歴も持っています。例えば、2017年には『雷鳥を守るんだ』が日本民間放送連盟賞の優秀賞を受賞した他、2022年には『abn信州がんプロジェクト』が特別表彰で優秀賞を獲得しました。これらは、地域に密着しつつも、質の高い報道番組やプロジェクトに対する評価と言えるでしょう。

放送内容とネットワーク

長野朝日放送は、複数の支社と支局を持ち、長野県全域をカバーしています。これには中南信支社（松本）、東京支社、大阪支社、名古屋支社などが含まれます。また、独自制作の番組も多く、地域性を考慮したコンテンツが豊富です。特に、定期的に行われる自社制作の番組としては「abnステーション」や「ヤミーの3ステップクッキング」があります。

テクノロジーの進化とエコへの取り組み

長野朝日放送は、テクノロジーの進化にも敏感で、地上デジタル放送への移行を果たしました。2022年には長野市の本社と美ヶ原送信所において長野県産のCO₂フリー電力への切り替えを実現し、環境負荷の低減にも寄与しています。

地域への根ざし

abnは、長野県内の情報を速やかに伝えるために、気象警報などの速報を独自に実施しています。このような取り組みにより、地域の人々へ密接に寄り添う情報提供を行っています。今後も、地元のニーズに応じた多様なコンテンツで、長野県の発展に寄与していくことでしょう。

長野朝日放送株式会社は、地域放送局としての強みを生かし、県民にとっての「かけがえのない存在」となっています。

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