パレスサイドビルディング

パレスサイドビルディングについて

パレスサイドビルディングは、東京都千代田区一ツ橋に位置する高層ビルで、竹橋駅の前に立つ重要なランドマークです。この建物は日建設計工務部の林昌二の設計のもと、大林組と竹中工務店によって施工されており、毎日新聞社系列の毎日ビルディングが管理しています。

概要

ビルは地上9階、塔屋3階、地下6階から構成されており、地下2階で東京メトロ東西線竹橋駅に直結しています。また、地上出入口もビル内に設置されています。このビルは細長い敷地に2棟を配置し、円柱状のコアを設けて効率的な動線を確保しています。1960年代に建設されたこのビルは、日本近代建築の代表作とされることが多く、その後のオフィスビル建築に影響を与えるプロトタイプとなりました。ビルの老朽化に伴い、1990年から改修作業が進められています。

現在、毎日新聞社をはじめとする多くの関連企業が入居しており、地下1階と地上1階には商業施設も充実しています。さらに、地下2階以下は駐車場として利用されており、かつては印刷工場もありました。

歴史

パレスサイドビルディングが完成するまで、毎日新聞社の本社は有楽町に位置していました。しかし、さらなる発展を図るために、皇居に近い現地に新社屋を建設する計画が立てられました。土地の買収や資金調達については多くの困難がありましたが、最終的に1963年11月に毎日新聞社と関係企業が共同で資本金5億円で株式会社パレスサイドビルディングを設立しました。

1964年7月には工事が開始され、1966年9月には竣工式が行われました。新社屋は東京の中心である皇居を前庭に持ち、周囲には首都高速が走る立地に建設されました。完成したビルは、最新のデザインと機能性を兼ね備え、目を引く存在感を誇ります。

受賞歴

このビルは設計や構造の優れた点が評価され、1968年にはBCS賞を受賞。また、1992年にはBELCA賞（ロングライフビル部門）、1999年にはDOCOMOMO日本支部・日本建築学会主催の「日本の近代建築20選」に選ばれるなど、数多くのコンクールで評価されています。

現在のテナント

現在の主なテナントには毎日新聞社や関連企業のほか、マイナビやとちぎテレビ東京支社なども入居しています。地下には郵便局も存在しており、地域住民にとっても重要な機能を担っています。

結論

パレスサイドビルディングは、東京都心に立地する象徴的な高層ビルとして、独特のデザインと数々の企業が共存する文化的な場所ともなっています。また、近代建築の傑作としてその歴史や影響も計り知れません。王室の目を引くロケーションにあるこのビルは、脚光を浴びる存在であり続けています。

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