パロ (ブータン)

パロは、ブータン王国パロ県に位置する都市で、美しいパロ谷に抱かれています。この地は、歴史的な建造物と自然が調和した、魅力的な場所として知られています。

リンプン・ゾン

パロの象徴とも言えるのが、パロ谷を見下ろす高台にそびえ立つリンプン・ゾン（別名：パロ・ゾン）です。この壮大な要塞は、単なる建築物ではなく、宗教的な修行場としての役割も担ってきました。その歴史は古く、10世紀にパドマ・サンバヴァによって最初に建てられたと伝えられています。その後、1646年にシャブドゥン・ンガワン・ナムゲルによって、より大規模な修行場として再建されました。リンプン・ゾンは、長きにわたり、チベット族の侵入からパロを守るための重要な防衛拠点としての役割も果たしました。しかし、1907年に火災により焼失し、その後に再建されたのが現在のパロ・ゾンです。この再建されたパロ・ゾンもまた、その美しさと歴史的価値から多くの人々を魅了しています。

パロ空港

パロには、ブータン唯一の国際空港であるパロ空港があります。この空港は、ブータンへの空の玄関口として、国内外からの多くの観光客に利用されています。空港は、周囲を山々に囲まれた、非常に珍しい場所に位置しており、その着陸はパイロットにとってもチャレンジングだと言われています。パロ空港に到着すると、目の前にはヒマラヤの山々が広がり、ブータンの美しい景色を最初に目にすることができるでしょう。

パロは、歴史、文化、そして自然が融合した、ブータンの中でも特に魅力的な都市の一つです。リンプン・ゾンの壮大な姿や、空港からの素晴らしい景色など、多くの見どころがあります。ブータンを訪れる際には、ぜひパロを訪れ、その魅力を体感してください。

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