パヴェル・コルチン

パヴェル・コルチン（Pavel Konstantinovich Kolchin）は、1930年1月9日にソビエト連邦のヤロスラヴリで生まれ、2010年12月30日に80歳で亡くなったクロスカントリースキー選手です。1950年代から1960年代にかけて、ソビエト連邦を代表する選手として国際舞台で活躍しました。

コルチンの輝かしい競技キャリアは、1953年のソビエト連邦選手権リレー種目での初優勝から始まりました。その後、国内選手権で通算13個のタイトルを獲得するなど、その実力を如何なく発揮しました。

1956年のコルティナダンペッツォオリンピックでは、オリンピック初出場ながらリレーで金メダルを獲得し、15kmと30kmでは銅メダルを獲得しました。さらに、50kmでは6位入賞を果たすなど、その存在感を示しました。

1958年ノルディックスキー世界選手権（フィンランド、ラハティ）では、15km、30km、リレーの3種目で銀メダルを獲得しました。1960年のスコーバレーオリンピックにも代表に選出されましたが、残念ながら病気のため競技には出場できませんでした。

その後も、1962年ノルディックスキー世界選手権（ポーランド、ザコパネ）と1964年インスブルックオリンピックで、リレー種目で銅メダルを獲得しました。

また、ホルメンコーレン大会では1958年に50kmと15kmで優勝しました。1963年には、妻で同じくクロスカントリースキー選手の、アレフティナ・コルチナとともにホルメンコーレン・メダルを受章しました。

現役引退後の1968年から1972年まで、コルチンはソ連クロスカントリースキーチームのコーチを務めました。1973年からは、妻アレフティナとともにエストニアのOtepääに移り住み、コーチとして後進の指導に尽力しました。

コルチンの功績は、競技成績のみならず、その指導者としての手腕によっても高く評価されています。

パヴェル・コルチンの主な実績

1956年 コルティナダンペッツォオリンピック
金メダル:リレー
銅メダル:15km
銅メダル:30km
1958年 ノルディックスキー世界選手権
銀メダル:15km
銀メダル:30km
銀メダル:リレー
1962年 ノルディックスキー世界選手権
銅メダル:リレー
1964年 インスブルックオリンピック
銅メダル:リレー
ホルメンコーレン大会
1958年 50km優勝
1958年 15km優勝
1963年 ホルメンコーレン・メダル受章

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