パーティー野郎ぜ!

『パーティー野郎ぜ!』は、1985年4月2日から同年9月24日まで、毎週火曜日の夜10時から10時54分にかけてテレビ朝日系列で放送されたトークバラエティ番組です。関西の朝日放送（ABCテレビ）と吉本興業が共同で制作を手掛けました。この番組は、12年間にわたり続いた人気番組『プロポーズ大作戦』の後を受けて、大人向けの視聴者を意識した内容へと転換を図る意図で企画されました。

内容と特色

番組の顔となる司会は、落語家の桂文珍を中心に、タレントの田代まさし、当時人気絶頂だったアイドルの中山美穂、個性的なキャラクターで知られる野沢直子、そして音楽ユニットのバブルガム・ブラザーズという多彩な顔ぶれが務めました。ただし、野沢直子については、番組開始当初は司会陣の一員ではなく、他の出演者に飲み物を運ぶ役割を担っており、後に正式な司会者となったという経緯があります。

毎週、第一線で活躍する様々な分野のゲストが登場し、彼らとのトークを中心に番組は進行しました。記念すべき初回ゲストには郷ひろみを迎え、その後も小泉今日子や加藤茶といった人気芸能人をはじめ、ロックバンドのLOUDNESS、映画評論家の水野晴郎など、バラエティに富んだゲストが出演しました。また、歌手の園まりが「シスター・マリ」というユニークな役柄でレギュラー出演し、番組に彩りを添えました。

番組のタイトルロゴは特徴的なデザインで、「パーティー野郎」と「!」の部分が金色、「ぜ」の部分が銀色で表記されていました。

短命に終わった背景とその後

しかしながら、本番組はわずか半年という短い期間で放送を終えることとなりました。これは、当時テレビ朝日が大型ニュース番組『ニュースステーション』の放送を開始したことに伴う、系列全体の編成変更が原因です。これ以降、テレビ朝日の火曜日22時台からは、レギュラーのバラエティ番組が姿を消すこととなり、現在に至るまでその状況が続いています。

『パーティー野郎ぜ!』の終了後、この番組枠は木曜日20時台へと移動し、『極楽テレビ』として新たな番組が始まりましたが、こちらも短期間で打ち切りとなりました。

制作スタッフ

番組制作には、以下の多くのスタッフが携わりました。

構成：廣岡豊、海老原靖芳、萩原芳樹
音楽：三原綱木
コーディネーター：有吉博
技術：タワーテレビ
TD：高木敏文
カメラ：高田博
VE：的場達郎
VTR：今村信男
照明：藤林和彦
音声：田野耕二
効果：岡田貴志
編集：片桐孝
MA：秋葉恒雄
TK：前川範子
美術：テレフィット（鈴鹿博、広津憲久）
装置：稲庭賢治
電飾：鳥海節夫
持道具：藤田元文
メイク：森崎千鶴
衣裳：長嶋守路
スタイリスト：小島リエ
演出補：松村裕之、吉田武司、鈴木守
演出：小松原登、和田隆
プロデューサー：岡村道範・吉村誠（ABC）、木村政雄（吉本興業）
制作：高田佳一（ABC）
制作協力：FREEMAN、オフィスコス
* 制作著作：朝日放送、吉本興業

もう一度検索