パーヴェル・ヴィノグラードフ (宇宙飛行士)

パーヴェル・ヴラジーミロヴィチ・ヴィノグラードフ

パーヴェル・ヴラジーミロヴィチ・ヴィノグラードフ（Pavel Vladimirovich Vinogradov、1953年8月31日 - ）は、ロシアのマガダン出身の宇宙飛行士です。彼は長年にわたり宇宙開発に貢献し、2009年末の時点で、宇宙滞在時間の合計は世界でも20位以内に入るほどです。

経歴

ヴィノグラードフは1977年にモスクワ航空大学を卒業後、S.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギア（ロケット製造会社）で航空宇宙工学者としてキャリアをスタートさせました。彼はここで宇宙船の設計や開発に携わり、宇宙開発に関する深い知識と経験を培いました。

1992年3月3日、ヴィノグラードフは宇宙飛行士プログラムに選抜され、2年間の厳しい訓練を受けました。この訓練期間中、彼は宇宙空間での活動に必要な知識や技術、緊急時の対応などを徹底的に学びました。

宇宙飛行経験

ヴィノグラードフは、1995年9月3日に打ち上げられたソユーズTM-22ミッションでバックアップクルーを務めました。これは、彼の宇宙飛行士としてのキャリアにおける重要な一歩となりました。

当初、ソユーズTM-24に搭乗する予定でしたが、機長のゲンナジー・マナコフが心臓病を発症したため、搭乗クルーは交代となりました。このアクシデントは彼にとって不運でしたが、その後のミッションへの機会につながりました。

1997年8月5日、ヴィノグラードフはソユーズTM-26で初めて宇宙へと飛び立ちました。彼は宇宙ステーション「ミール」に滞在し、1998年2月19日に地球に帰還するまで、197日17時間34分に及ぶ長期滞在を行いました。このミッション中、ヴィノグラードフと機長のアナトリー・ソロフィエフは、合計25時間16分に及ぶ5回の宇宙遊泳を実施し、ミールの保全や実験装置の設置など、重要な作業を行いました。

2006年3月30日には、第13次長期滞在ミッションの一員として、ソユーズTMA-8で国際宇宙ステーション（ISS）を訪れました。彼は2006年9月28日までISSに滞在し、科学実験やステーションの運用に貢献しました。

人物

ヴィノグラードフは既婚者であり、3人の子供がいます。彼は家族を大切にし、宇宙飛行士としての活動を支える家族の存在が、彼の大きなモチベーションとなっています。

外部リンク

Spacefacts biography of Pavel Vinogradov
Cosmonaut Bio: Vinogradov Pavel Vladimirovich

もう一度検索