ヒガ・インダストリーズ

株式会社ヒガ・インダストリーズは、食材の輸入と販売を主な事業とする企業です。その歴史は、ハワイ生まれの日系三世であるアーネスト・エム・比嘉氏によって築かれました。

旧会社の沿革

1964年3月、株式会社ワイ・ヒガコーポレーションとして、比嘉悦雄氏によって創業されました。この会社は、1985年にアメリカのピザ宅配チェーン「ドミノ・ピザ」の日本におけるフランチャイズ権を取得し、日本国内での店舗展開を開始しました。1994年には、株式会社ワイ・ヒガコーポレーションから株式会社ヒガ・インダストリーズへと社名が変更されました。

2002年9月には、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社（後の大和SMBCキャピタル株式会社）が株式の67%を取得し、経営体制が大きく変化しました。その後、2006年8月30日には株式会社ダスキンと資本業務提携を結び、株式譲渡により、出資比率が大和SMBCキャピタル株式会社と株式会社ダスキンがそれぞれ44%となりました。同年の9月には、サンドイッチチェーン「クイズノス・サブ」の日本におけるフランチャイズ契約を取得し、店舗展開を開始しましたが、2009年にはこの事業から撤退しています。

2010年2月には、プライベート・エクイティファンドのベインキャピタルが、ダスキン、大和SMBCキャピタル、そして創業者である比嘉アーネスト・マツオ氏から株式を取得し、株式会社ヒガ・インダストリーズはベインキャピタルの完全子会社となりました。そして、2010年3月10日、株式会社ヒガ・インダストリーズは株式会社ドミノ・ピザ ジャパンへと社名を変更し、現在に至ります。以降の展開については、「ドミノ・ピザ#日本での展開」を参照してください。

現会社の沿革

一方、現在の株式会社ヒガ・インダストリーズは、1988年5月にアーネスト・エム・比嘉氏が設立した株式会社ヒガ・インターナショナルがその前身です。この会社が後に株式会社ヒガ・インダストリーズへと社名を変更しました。

2011年3月には、アメリカのウェンディーズ・アーピレズ・インターナショナルと資本業務提携を結び、日本国内での「ウェンディーズ」の店舗展開を開始する予定を発表しました。そして、同年4月には、子会社として合弁会社のウェンディーズ・ジャパン合同会社を設立し（出資比率51%）、ウェンディーズの日本での展開を本格化させています。

このように、株式会社ヒガ・インダストリーズは、過去にはドミノ・ピザやクイズノス・サブといった外食チェーンの展開に関わり、現在はウェンディーズの展開を進めるなど、外食産業において重要な役割を果たしている企業と言えるでしょう。

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