ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード

映画『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』（Hitman's Wife's Bodyguard）は、2021年に公開されたアメリカのアクションコメディ映画です。本作は、2017年の『ヒットマンズ・ボディガード』の続編で、再び監督を務めたのはパトリック・ヒューズ。そして、脚本にはトム・オコナーやブランドン・フィリップ・マーフィーが名を連ねています。主演はライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、サルマ・ハエックなど、豪華なキャストが揃い、彼らの活躍を楽しむことができます。

映画は、前作の出来事から4年後を舞台にしています。主なキャラクターであるボディガードのマイケル・ブライス（ライアン・レイノルズ）は、その能力から正規のボディガードライセンスを持つものの、護衛対象のダリウス・キンケイド（サミュエル・L・ジャクソン）が犯罪者であるため、そのライセンスの回復が認められずにいます。彼は現在、心的ストレスに悩まされ、カウンセリングを受けることになり、仕事から離れてイタリアのカプリ島で休暇をとることを決めます。

その旅行中、ダリウスの妻ソニア（サルマ・ハエック）が登場し、彼女は夫を捕らえた地元のギャングから救出するため、マイケルに協力を強要します。一方、ギリシャの億万長者アリストテレス・パパドプロス（アントニオ・バンデラス）は、自国の問題をEUに押し付け、特殊なコンピュータウイルスを用いてヨーロッパの送電網を攻撃しようとしています。このテロ計画を阻止するため、インターポールの捜査官ボビー・オニール（フランク・グリロ）は、彼の独自捜査権を得て、事態を解決しようと奮闘します。

マイケルとソニアが敵アジトに突入してダリウスを救出し、意外な展開の中でオニールとの対峙が繰り広げられます。オニールはマイケルを利用してアリストテレスの計画を阻止するため、彼に指示を出します。それでも最初の計画は予想外の出来事によって崩れてしまいますが、ダリウスとマイケルは協力し合い、次々に危機を乗り越えていきます。本作では、ゆるい感じが漂うコメディ要素と、ハードなアクションが巧みに組み合わさっています。

映画のクライマックスでは、海上での激しい戦闘が展開され、マイケルは父であるブライス・シニア（モーガン・フリーマン）との複雑な関係も描かれます。彼は自分の能力の限界に直面しながらも、仲間を守るために必死に戦います。最終的には敵を打倒し、爆破から逃れることに成功しますが、最後にはオニールによってヨットに軟禁され、恥ずかしい結末を迎えることになります。

本作は、多くのユーモアに加え、アクションシーンも見どころです。登場人物たちの個性も際立ち、観客を楽しませる要素がたくさん盛り込まれています。ただし批評家からの意見は分かれており、全体的な評価は少し厳しく、観客に飽きられるパターンがあるとも指摘されています。しかし、アクションとコメディの絶妙なバランスは、多くのファンにとって魅力的な作品となっていることは疑いありません。映画は2021年に公開され、日本では2022年に劇場公開されました。

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