ヒバリのこころ

スピッツ デビューシングル「ヒバリのこころ」

「ヒバリのこころ」は、日本のロックバンド・スピッツが1991年3月25日にポリドールよりリリースしたデビューシングルです。この楽曲は、彼らの1stアルバム『スピッツ』と同時に発売され、シングルに収録された2曲は同アルバムにも収録されています。

概要

デビューシングルである本作は、スピッツの原点を示す重要な作品です。表題曲「ヒバリのこころ」は、インディーズ時代から演奏されていた人気曲で、メジャーデビューにあたりリアレンジされました。カップリング曲「ビー玉」と合わせて、バンドの初期の音楽性を象徴する楽曲として知られています。

ミュージックビデオは、竹内鉄郎が監督を務めました。茨城県の田舎道をバスで走りながら撮影された映像は、楽曲の持つノスタルジックな雰囲気を引き立てています。このPV制作のために、竹内監督は大学の卒業単位を落としたという逸話も残っています。

2000年6月28日にはマキシシングルとして再発売されましたが、2006年にベストアルバム『CYCLE HIT』が発売されたことに伴い廃盤となりました。

収録曲

1. ヒバリのこころ
2. ビー玉

楽曲解説

ヒバリのこころ

新宿ロフトを拠点として活動していたインディーズ時代からのレパートリーで、本作ではリアレンジされた上でレコーディングされた音源が収録されています。メジャーデビュー前にも二度レコーディングされており、1stアルバム『スピッツ』にもシングルとは異なる音源で収録されました（詳細は後述の『バージョン違い』を参照）。

現在でもライブで頻繁に演奏される楽曲であり、バンドの代表曲の一つとしてファンに愛されています。1998年にはNHK「長野冬季五輪」のCMソングとして使用されました。

ビー玉

郷愁を誘うメロディが特徴的な楽曲です。アルバムバージョンとは異なり、シングルバージョンではハーモニカの演奏が追加されています。

演奏

草野マサムネ: ボーカル, ギター, ハーモニカ（#2）
三輪テツヤ: ギター
田村明浩: ベース
﨑山龍男: ドラムス

参加ミュージシャン

矢代恒彦: ハモンドB3オルガン（ヒバリのこころ）
矢代恒彦: ハーモニウム（ビー玉）

「ヒバリのこころ」のバージョン違い

「ヒバリのこころ」には、メジャーデビュー以前に録音されたデモ音源やインディーズアルバム収録テイクなど、いくつかのバージョンが存在します。

デモ音源

レコード会社ポリドールと契約する約1年前、同社からのプレゼンテーションにより、1989年9月に「僕はジェット」と同時にレコーディングされたデモ音源です。メジャーデビュー版とは歌詞が二箇所異なっています。ポリドール契約後、「僕はジェット」と共にリミックスされ、業界用プロモーションCDとして配布されました。

インディーズアルバム収録テイク

メジャーデビュー1年前の1990年3月21日に発売されたインディーズアルバム『ヒバリのこころ』に収録されたテイクです。アレンジは前述のデモバージョンとほぼ同じですが、歌詞が一箇所だけメジャーデビュー版と同じものに変更されています。

1stアルバム収録テイク

シングルと同時発売された1stアルバム『スピッツ』に収録されたテイクです。リズムパターンやギターソロ、歌詞などが変更されたほか、フェードアウトの開始位置がシングル収録テイクと異なります。

収録アルバム

ここではメジャーデビュー以降の作品のみを記載します。

ヒバリのこころ

スピッツ
CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection

ビー玉

* スピッツ

脚注

出典

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